産経新聞特派員が、朴槿恵大統領に対する名誉毀損の容疑で、韓国検察から起訴されました。
大統領府の意向が強く反映したと言われ、日本政府、報道機関は言論弾圧として一斉に反発しています。
産経新聞と犬猿の仲である朝日新聞も、この点に関しては当然ながら韓国に批判的。韓国の言論機関も、果たして起訴までする必要があったのか、と懐疑的です。
たとえば東亜日報は、10月14日、「産経前ソウル支局長の起訴は敗着だ」というコラムを載せています(→リンク)。
産経加藤記者の記事は不適切だが、起訴によって失ったものが大きいという趣旨です。起訴猶予処分にして、大統領の寛容さを見せ、産経に貸しを作れば良かったのに、起訴しちゃったので、加藤氏は「迫害を受ける英雄」になり、韓国は「言論を弾圧する国」になっちゃったことが、敗着の理由。
記事によれば、「最近、日本の報道機関のソウル特派員の間で不満がある。大統領府が電話をかけてきて、非友好的な記事に抗議するというのだ」とのことです。
この一点を見ても、韓国は十分に言論弾圧国家だと思うのですが。
ところで、コラムタイトルの中にある「敗着」という言葉、あまり日本では使いませんね。
はいちゃく【敗着】 [碁・将棋で]負けが決まる決め手となった着手(三省堂国語辞典)
囲碁の盛んな韓国では、よく使われる表現です。日本だったら野球用語(?)の失策(エラー)を使うかな。
思うに、ここ数年の最悪の日韓関係には、韓国大統領の敗着連発があったように思います。
最初のものが、李明博前大統領の竹島上陸。
そして、朴槿恵大統領の慰安婦問題での強硬姿勢。朴正煕の娘だから親日派かと思われるのが嫌だったのか、女だから女性の人権問題でもある慰安婦問題で妥協できなかったのか。おそらくその両方でしょう。
今回の新たな「敗着」で、日韓の関係改善はいっそう遠いものになりました。
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