犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

韓国の鉄道事情~国鉄

2006-09-29 07:06:04 | 韓国雑学
 国鉄は日本では死語ですが,韓国では国鉄(ククチョル)という言葉が今も使われます。

 国有鉄道の略称でしょうが,実際の使い方は,ある特定の路線を指しているようです。日本人も多く住むイチョン(二村)を通って,ヨンサン(龍山)にいたる電車。これはずっと地上を走るので,チハチョル(地下鉄)と呼ぶわけにいかないし,長距離の鉄道でもないのでキチャ(汽車)もそぐわない。それで区別して「国鉄」と呼ぶようです。

 このまえ日本に帰ったとき,韓国でのくせが出て,

「ぼくは国鉄で帰るよ」

と言って,同僚の目を点にしてしまいました。

「おいおい,いつの時代の話だよ」。

 営団地下鉄が東京メトロになったことも知らなかったし……。

 さらに恥ずかしい話をすると…。

 ドイツに出張する人がいて,

「やっぱりアンカレッジ経由ですか」

とやらかした。同僚は大笑い。

「アンカレッジって,ずいぶんなつかしいこと言うなあ。その路線,ソ連が崩壊してからなくなったでしょ? もう10年以上経ってるよ」

 実は私,韓国以外には出張も旅行もアジアしか行かない。アメリカには足を踏み入れたことがなく,ヨーロッパは25年前,学生のときに一度旅行したっきり。
 当時,アンカレッジ経由の北回りと中東経由の南回りがあって,南回りは乗り換えの待ち時間を含めて30時間以上かかった。そのかわり,北回りよりかなり割安。
 貧乏学生にとって,アンカレッジ経由は憧れの路線だったのです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 韓国の鉄道事情~地下鉄 | トップ | テニス大会の思い出 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国雑学」カテゴリの最新記事