犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

レンタネコ

2012-07-30 23:03:58 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)

 韓国バーで知り合った友人が何人かいます。別の店で偶然出会ったりすることもある。お互いに行く店が同じような所だからでしょう。

 そのような友達の一人から、お店の情報を聞いたりもします。先日、そのようにして仕入れた情報を便りに、新しい韓国バーを開拓しました。

 カウンターには韓国人の先客がいて、ママはずっとその客と韓国語で話しています。

「そうそう、30日にパーティーやるから来て。店のお酒ぜんぶ飲んでいいから」

(???)

 私の注文をとりにきたときに聞いてみました。

「お店、閉めちゃうの?」

「あら、お客さん、韓国語わかるんですか」

 いろんな事情があって、4年ほど続けた店を月末に閉めるそうです。

「なんだ、いい店を見つけたと思ったら、残念だなあ」

 カウンターの内側に、ボストンバッグがあって、そこから小犬が顔を出しています。

「種類はなんですか」

「チワワ」

「いつも店に連れてくるんですか」

「毎日じゃないけどね。家で一人でお留守番はかわいそうだから」

 こんどは犬に向かって、

「これからどうしようかね、○○ちゃん」

 お店を閉めたらしばらく休んで次のことを考えるそうです。


 そういえば韓国出張のときに乗ったANAの中で映画を見ました。日韓路線は時間が短いので、片道で一本見切れない。それで往復合わせて一本を見ました。

レンタネコ

 貸し猫業を営む女性のお話です。心の中に「穴」をかかえた人々が、猫に癒しを求めるというストーリー。封切りはこれからのようなので、くわしいストーリーは書きませんが、猫が主人公で、以前見た「ねこばん」に似ています。

 韓国人は一般に猫が嫌いなので、動物に癒しを求めるならば犬ということになるのでしょう。

 この店のママも、バラ色の生活を夢見て日本の生活を始めたが、紆余曲折あって自分の店を畳まなくてはならない。心の中にポッカリと穴があいているように見受けられました。

 次にやる事業では成功してほしいものです。


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