犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ブラジル便り~喫煙マナー

2008-08-18 00:08:46 | その他諸国便り
 現在,世界的に喫煙者が住みにくい世の中になりつつあります。

 それはブラジルも一緒。オフィスは禁煙で,煙草を吸うには屋上か,地下駐車場に行かなければならない。

 建物内の締めつけが厳しくなれば,街路での喫煙が増えるのは道理。禁煙先進国(?)のオーストラリアも,むしろ歩き煙草は日本より多かった。ブラジルも歩き煙草は日本より多く,韓国並みでしょうか。

 韓国と違うのは男女比。韓国は,女性の路上喫煙は皆無。たまに見かけるのは観光客の日本人女性だけです。ブラジルでは女性も盛んに煙草を吸います。

 ポイ捨てについてもおおらかです。ただ,ポイ捨てするときのマナーが違う。

 日本では,人目を忍んでポイ捨てするとき,捨ててから足で踏みつぶし,消火に徹底を期すのがマナーです(そんなマナー,あったっけ?)。

 韓国は違う。タバコの先の火玉を落としてから,本体を投げ捨てます。片手で器用にタバコをしごき,火玉だけを飛ばすのは,慣れないとできない技です。ただし,飛んだ火玉の消火を確認している様子はない。

 ブラジルはどうか。実に簡単。火がついたタバコを「そのまま」投げ捨て,あとは知らん顔です。

 ただ,投げ捨てる方向にマナーがある。建物に向かって投げると火災の危険があるためか,道路の真ん中に向かって投げるのです。すばらしい配慮です。

 マンションのベランダで吸っている場合も同じです。ベランダに捨てると自分の家のベランダが汚れるし,危険です。それで,ベランダの外へ投げ捨てます。

 私が旧市街からセ広場のほうへ歩いていたとき,わきの路上に駐車中の自動車のボンネットの上に,ポトンと何かが落ちました。見ると,火のついた煙草でした。上層階のベランダ(あるいは窓)から投げ捨てられたもののようです。

 これで火災が起こらないのは,建物が石造りだからでしょうか。木造主流の日本ではお勧めできないマナーです。

 ま,日本では路上喫煙を禁止する自治体が増えてきて,歩きタバコそのものができなくなっているので,意味のないマナーでしょう。

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