生涯学習の部屋

資格取得数238。6つの修士と18の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話』にて・・・

2012年09月13日 21時52分50秒 | 読書
ご無沙汰しております・・・

体調不良で、食べてはすぐ寝る生活を続けてきたせいで、とうとう、体重が70キロにリバウンドしてしまいました。「寝る子は育つ」ということわざは本当だったのですね・・・

さて、通勤電車の中で読んだ本『大学キャリアセンターのぶちゃけ話』のp.210に書かれていた文。

>新卒就職で履歴書に書いて評価される資格は限られている。
>英検だったら一級、TOEICなら八〇〇点以上。日商簿記では二級以上、できれば一級。
>あとは司法試験、公認会計士、税理士、弁理士といった超難関資格くらいだ。
>「私は金融の仕事につきたいからファイナンシャル・プランニング技能士を取りました」
>は違う。「金融をなめるなよ」と思われるのがオチである。
>「実践的なマネジメント能力を身につけたくて中小企業診断士を取りました」も違う。
>MBAのホルダーでさえ、「うざいやつ」と見られがちな昨今、逆効果である。

上の大学生で超難関資格が目指せない人については、前掲書p.211にて

>そんなに頑張れないという上の大学生※は、資格取得以外のことにエネルギーを使おう。

※「上の大学生」=関東のMARCH、関西の関関同立以上の階層の大学生


ちなみに、下の場合は前掲書p.209にて

>どんな資格でも検定でも、学んだ成果として自己肯定感が得られそうなら、チャレンジしてみる
>価値はあるんじゃないだろうか。

ということですと。大学のキャリアセンターでは、このような指導をしているのかと仰天してしまった。大学卒業という教育資格がインフレを起こしているので、職業資格を取得し、能力の評価を補完するのが資格の活用法の一例である。

私も、就職の際の履歴書に「行政書士」「宅地建物取引主任者」「危険物取扱者」等々といった資格をならべたて、それなりに活用できたと思っている。意外と、銀行員でも宅建と行政書士を持つものは少ない。ましてや、危険物まで保有するのはレア=奇人変人といったところだろうか。

確かに、落ちる人の方が少ない「FP3級」にもかかわらず、「私は金融の仕事につきたいからファイナンシャル・プランニング技能士を取りました」って言われれば、「金融をなめるなよ!」って言いたくなるが、FP2級以上なら、「なかなかやるじゃん!」って思ってしまう。ましてや、FP1級なら、それ相応に、尊敬してしまうだろう。まあ、実務経験等の制約で取得できないだろうが。

というか・・・資格を前面に出してしまうことが、不採用の原因ではないだろうか?一生懸命努力して資格を取得したので、自慢したい気持ちはわからないでもない。しかし、たかだか資格程度のことしか面接で自信を持って話すことができないようでは、大学4年間で、何を得たのか人事の方には伝わらない。私が学生時代に「宅建」取得に使った時間は2週間、「行政書士」は1週間、「危険物」は1日である。その程度で取得した資格は、履歴書の白地のスペースを埋めるための飾りに過ぎない。あくまでも、学生の本分で勝負し、もし、聞かれたら、さりげなく「自分の知識の到達度を測るために受験した結果です」と答えればよいだけ。

せっかくの資格が、謙虚な自分を喪失させ、マイナスの効果にしかなっていないのだ。

資格は、それ自体が、自分の努力を物語っている。だから、調子にのって、資格について自分から語る必要はない。

とはいえ、この本に書かれているように、超難関資格でないとダメという考え方には、「ハイ、そうですね」と素直に納得できない。就職したいターゲットの業界を調べ、それに関する資格取得が否定されるはずがない。旅行業界に行きたいなら、旅行業務主任者の資格を取得して何が悪いのか?確かに、就職後に科目免除を受けることもできるが、学生時代に取得しておくことがマイナスになるとは思えない。

他の点については、よく書かれている本だけに、この部分だけ、共感することができなかったのが残念である。
コメント
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