昨日の日経新聞朝刊35面の記事。
司法試験の例外制度として「予備試験」がある。法科大学院を出なくても司法試験の受験資格が得られる制度である。その志願者が約1万2600人となったのである。一方の法科大学院の志願者は年々減少し、ついに約1万1千人となり逆転現象が発生したのである。
とはいえ、去年の予備試験8,971人の志願者において、短答試験、論述試験をクリアし、口述試験を突破したのはわずか116人。超難関試験といえる。しかし、合格者は法科大学院修了者と比較して高確率で司法試験に合格し、就職でも有利とされる。
確かに、法科大学院修了者の合格率25.8%と比較し、予備試験経由者は167人中120人合格=71.9%は3倍近く高い合格率なのだが、超難関の予備試験合格者でも7割程度しか合格できないのか・・・と思うと、なんだか、報われない試験だと思えて仕方が無い。
そもそも、海外では日本と比較して、かなり容易で取得できると言われる法曹資格が、日本ではかくも難関なのだろう。無論、国民を守るため、一定の能力を備えた者を選抜しなければならないというのは理解できる。しかし、能力偏重の選抜が、「弁護士の不正」や「判事の犯罪」といった法令順守の大切さを認識しない天才を生み出しているといえる。
なら、もっと合格者を増やし、多くの法曹資格者から自己の責任において選択できる体制を構築すべきではないか?そもそも、弁護士が存在しない空白区もある。そんな地域にも複数の弁護士が行き渡るようにし、国民の選択権を確保することこそ必要ではないのだろうか?
そういう観点からすれば、法科大学院の修了生の合格率を7割ぐらいにすれば、概ね問題は解決する。予備試験も、趣旨としては「法科大学院修了者と同等の学識や素養を身に付けているか測る」ものらしいので、なら、もっと合格者を増やしても問題ないだろう。更に問題は解決するはずである。
加えて、確か、司法試験合格者は「税理士」「司法書士」「行政書士」「社会保険労務士」等の資格取得も無試験で取得できるはずなので、その他の資格の軟化にも繋がるだろう。各資格を何度も受験するくらいなら、司法試験合格して無試験取得する方が容易と判断する受験者が増えると、自然の流れとして、各資格の難易度は下がる。下げないと受験者が全員迂回ルートで資格取得することとなるだろうから。
無制限に軟化させると、能力のない者まで資格取得させてしまうが、あまりに難化させると国民の権利としての「職業選択の自由」まで制限することとなる。その絶妙なレベルまで、資格試験は難易度を下げるべきだと思うのである。
司法試験の例外制度として「予備試験」がある。法科大学院を出なくても司法試験の受験資格が得られる制度である。その志願者が約1万2600人となったのである。一方の法科大学院の志願者は年々減少し、ついに約1万1千人となり逆転現象が発生したのである。
とはいえ、去年の予備試験8,971人の志願者において、短答試験、論述試験をクリアし、口述試験を突破したのはわずか116人。超難関試験といえる。しかし、合格者は法科大学院修了者と比較して高確率で司法試験に合格し、就職でも有利とされる。
確かに、法科大学院修了者の合格率25.8%と比較し、予備試験経由者は167人中120人合格=71.9%は3倍近く高い合格率なのだが、超難関の予備試験合格者でも7割程度しか合格できないのか・・・と思うと、なんだか、報われない試験だと思えて仕方が無い。
そもそも、海外では日本と比較して、かなり容易で取得できると言われる法曹資格が、日本ではかくも難関なのだろう。無論、国民を守るため、一定の能力を備えた者を選抜しなければならないというのは理解できる。しかし、能力偏重の選抜が、「弁護士の不正」や「判事の犯罪」といった法令順守の大切さを認識しない天才を生み出しているといえる。
なら、もっと合格者を増やし、多くの法曹資格者から自己の責任において選択できる体制を構築すべきではないか?そもそも、弁護士が存在しない空白区もある。そんな地域にも複数の弁護士が行き渡るようにし、国民の選択権を確保することこそ必要ではないのだろうか?
そういう観点からすれば、法科大学院の修了生の合格率を7割ぐらいにすれば、概ね問題は解決する。予備試験も、趣旨としては「法科大学院修了者と同等の学識や素養を身に付けているか測る」ものらしいので、なら、もっと合格者を増やしても問題ないだろう。更に問題は解決するはずである。
加えて、確か、司法試験合格者は「税理士」「司法書士」「行政書士」「社会保険労務士」等の資格取得も無試験で取得できるはずなので、その他の資格の軟化にも繋がるだろう。各資格を何度も受験するくらいなら、司法試験合格して無試験取得する方が容易と判断する受験者が増えると、自然の流れとして、各資格の難易度は下がる。下げないと受験者が全員迂回ルートで資格取得することとなるだろうから。
無制限に軟化させると、能力のない者まで資格取得させてしまうが、あまりに難化させると国民の権利としての「職業選択の自由」まで制限することとなる。その絶妙なレベルまで、資格試験は難易度を下げるべきだと思うのである。