今回の大学院における研究テーマは「ホワイトカラーと資格」。
資格マニアと呼ばれる人は多いが、100を超えるの資格を保有し、なおかつ現役院生として資格を研究している学生は、ほとんどいないんじゃないかな・・・
現役のスポーツ選手が、得意の分野で大学院で研究しているのと同じ?同じ風に見えて、社会的受け止め方は大きく違うと思います。元気ハツラツのスポーツ選手と違って、「資格マニア」のイメージって、なんだか、オタクっぽくて、暗くて、協調性がなくて、意固地で、理屈っぽくて、融通が利かない・・・って、俺か!私のイメージと符合しているのが怖い。。。でも、どちらかというと、やはり「褒め言葉」ではないわな。
メンタル的に棄損している状況においては、あまり、深い学習は毒にもなりかねないので、軽めの本を読んでみました。
スキャナが繋がらず、スキャンできないのでデジカメで撮った画像。中を読み始めると、「資格の達人に聞く!」と書かれていて、pp.14-45まで鈴木秀明氏が執筆されていました。若手と思っていましたが、1981年生まれってことは、もう40歳になられるのですね。益々のご活躍祈念しております。
その後も、「キャリアのプロ」やら法律系、会計系、IT系等各分野の専門家や、語学のスペシャリストや、計画編、集中編、記憶編など、合計10人以上の方々が執筆陣として情報を提供されています。
で、読み終えて感じた違和感・・・「なんだか、実社会というか”現場”を反映していないな~」って思った次第。p.204に「資格索引」があるのですが、88の掲載されている資格に「ビジネス・キャリア検定」は入っていません。そう、本文中には出てこないわけです。「技能士」も入っていません。とはいえ、技能士で一番受験者が多い「FP」は入っていますが。「弁護士」を入れているのに、「臨床心理士」は入れていない。山のように「メンタルマネジメント検定」とか「ビジネス心理検定」とか「産業カウンセラー」とか心理系の資格を入れているのに。「司法書士」をいれて、「土地家屋調査士」は入れない。一方、趣味の資格「温泉ソムリエ」とか「甲賀流忍者検定」とか「ドローン検定」とか入れてくる。まあ「趣味・ユニーク検定編」があったから仕方がないのかもしれませんが。
私が昔、明星大学大学院で研究した際、求人で一番多かったのは、車の運転免許だったのですが、当然、入ってないし。ボイラーとか、危険物とかもなし。
会社に頼れなので、何の資格をとるのかというストーリーのはずですが、今一つ納得感がありません。MECEでないこと、ビジョンがないこと、そして一番のネックは「現役のサラリーマン視点の資格への言及がないこと」だと思います。あくまでも、会社から離れた外野からの視点。その観点で書かれているから、どうしても、面白そうな資格、変わった資格が前面に出てくる。
でも、私にとっては、違和感を感じつつも、面白く読めてしまうのですが。