クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

『香水~ある人殺しの物語』パトリック・ジュースキント・感想

2022-11-24 | 本と雑誌

 古い香水びん(瓶)の「断捨離」中

こんな本を 思い出しました

 パトリック・ジュースキント、『香水~ある人殺しの物語』

(※ドイツ人の作家さんが書き、世界で1500万部も売れたベストセラーです 映画化もされました

 舞台はフランス  主人公はとんでもない・
きゅうかく(嗅覚)を

もった、

「香水調合師」です


(わ~🐻 フランスってことは、コジャレた話なんだろうか

と 期待して 本を開くと、

冒頭から、こんなパンチのある文章が、来ます

「18世紀のフランスに、とある男がいた。天才肌の、おぞましいである。

その種の人物が少なからず輩出したあの時代にあって、とりわけ天才肌で、この上なくおぞましい人物だった。

これからその男の話を始めよう。名前はジャン=バティスト・グルヌイユ。」


引き込まれます。


(訳者は、池内紀さん さすがの一語ですね

さて、

あらすじを ざっくり説明すると・・

 主人公は、ニオイをかぎわける・天才ですが

それ以外の人間的みりょく(魅力)はなく、

愛し愛される・よろこびも、知らない「棒人間」。。

けれども、

「香水調合師という天職」につき

ただひたすら・・

香りを作るということのみ、いしきを向けて

生きています。

 そんな主人公が、ある日 若い女の子のえもいわれぬ芳香に気づき、

生まれて初めて

とうすい(陶酔)をけいけんする・・

そして、

「なんとか、この香りをもつ香水をつくりだせないだろうか

 と、とりつかれ
芳香の原理をつきとめるべく、

処女ばかり25人も殺す、、

という、

グロい・ストーリーです。

そこに、とってもかぐわしい・オチがついて・・

(fin)

 主人公の名が、カエルを表す「グルヌイユ」に 始まり🐸、

いとも・かんたんに、都合よく人が死ぬ展開など

(おとぎ話だな・・)

と 思うところもありますが・・

 世界史的に知られた、革命前後のフランスの、

臭くて、「公衆衛生絶無」な景色や 人々のくらし・・

 

教会が説く神の教えとは だいぶ逸脱した、

生々しい人間の営み・・

 

そういうのが、リアルに描かれていて、

きょうみ深かったです



 まあわかるけどね~

好きな相手の匂いは、嗅ぎたくなるものよね

それが、たとえお尻でも

そして、

5年以上お風呂に入っていない・クリンの頭でも

 ああ、くさあい(クンクン嗅ぐ、親友チット

 「クリン、くさくない🐻」

 

 

コメント (24)
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