幼稚で凶悪な殺人事件が後を絶たない。
世の中がイヤになった→人を殺す
彼女にフラレた→彼女を殺す
という発想が理解できない。
ホントにこんな稚拙な理由で生命を奪われてしまった
ご遺族の方々の憤りは計り知れない。
こんなこと、ホントに間違ってる。
世の中がイイもんのハズだと思ってるから、
あまりに良いコトがなくて絶望する。
それがそもそもの間違い。
生とは苦痛である。
人生とは後退してゆくものである。
「人生の目的は快楽を追求することではなく苦痛を軽減すること。」
これらについての考察は、
ショーペンハウエルの「自殺について」を参照して頂きたい。
非常に優れた本である。
物足りないほどページ数が少ないので、
アッという間に読めてしまう。
そもそも人生とは楽しくないものだ。
苦痛は年を経る毎に増してゆく。
誰だってそんなモンだ。
かつては僕も言いようのない孤独感に苛まれた時もあったけど、
そんな時は心静かに読書をすると救われました。
いつの時代も、みんな同じようなコトで悩んだり、
苦しんだりしてるんだなぁ、
と感じることでだいぶ心が楽になりました。
ドストエフスキーやスタンダール、ロマン・ロランなどなど、
いずれも時代や国が違うのに、
悩みごとや怒りなんていうのはみんな同じなんだなぁ、と。
その中でも力強く、僕にパワーを与えてくれたのは、
なんといってもニーチェです。
ニーチェなんて、ホントに軽々しく名前を出すのさえ
躊躇われるほどの超哲人。
軽々しくニーチェを語ろうとすれば、
自らの無知をひけらかすだけだろう。
でも僕は出しちゃいますよ、名前!!
ニーチェ。
僕と同じ誕生日ですから!(それがどうした)
彼の徹底した力への渇望。欲求。
孤独に打ち勝とうとする精神力。
--ツァラトゥストラはかく語りき--
怪物と戦う者は、
その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。
Anyone who fights with monsters should make sure that he does not in the process become a monster himself. And when you look for a long time into an abyss, the abyss also looks into you.
--悦ばしき知識--
「苦しみ」に対する処方は、また「苦しみ」である。
暗く深い悲しみが、目の前を覆ったとき。
一人ぼっちで悲しみに暮れた夜を過ごすとき。
全てを投げ出して、他人を傷つけてしまおうと思うとき。
そんな時は偉大な先人たちの遺した言葉に触れてみましょう。
そこにきっと光明を見出すことが出来るでしょう。
全てに絶望するのは、それからでも遅くはない。