前回からの続きです。
その不思議な物体。
黒いもこもこのジャンパー着て変なスキー帽みたいなの被った丸い物体。
それはなんか僕のコトをジッと見るなり、こっちへ近づいて来る。
ひいっ、く、来るな。
だいぶ距離を取ろうと離れてゆく最中に、
Kさん「なにシカトしてんだよ!」
あ、Kさんだ。
どうも久しぶり。
あまり目がよくないし、そんな帽子かぶんのって、スキーする人か銀行強盗する人しかいないからさ。
どうやらKさんも今日の会議に出席するようだ。
会議はいつも通り退屈なモノで、寝てない僕には格好の睡眠タイム。
終わったらHさんとI課長と飲みの約束をしているので、体力も温存しておかないと。
そうして会議は終わり、無理矢理Kさんも誘って新宿へGO!
久しぶりに歌舞伎町にある虎の子という居酒屋へ行ってみると、だいぶ内装が変わってた。
飲みの席では新婚ホヤホヤのKさんから女の子と出会う方法の講義が始まる。
メンバー内で独身なのは僕とI課長。
I課長はバリバリ婚活中。僕はトンカツの方が興味ある程度。
意外にKさんはプレイボールで、いやプレイボーイで、僕が知る限りではKさんに彼女がいなかった期間はほとんど無い。
そんなプレイボーイでプレイボールなKさんから、ご教授たまうのである。
【秘伝1】バアに行け。
はぁ、バ、バアですか、どんなバアですか?こちとらバアと言われても、ラーメンバアしか思いつかないもんでさぁ旦那。
そこで【秘伝2】女の子がたくさいるバーに行け。
【秘伝3】そこにいる女の子に声をかけろ。
それってバーじゃなくてもよくね!?と僕は思った。
だが、Kさんが言うにはバーで飲んでる女の子は、男から声を掛けられるのを待っているとのこと。
必ずしもそうじゃないと思うけど、と僕は思った。
まぁ、何にしても、そんなトコで見知らぬ女性に話し掛けられる器量があるなら、最初から苦労はないのである。結果、なんも役に立たないアドバイス。
カラオケを済ませて23:00前に店を出ようとすると、なんじゃこりゃあああああ!なんと雪で真っ白。
居酒屋を出ると、そこは不思議の町でした。
こりゃかなわん、とタクシーで帰ったのだが、これがド混み。いつもなら30分くらいで帰れるのが、1時間かかったのでした。