閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

ストロベリーフィールズ

2006-08-12 08:23:42 | 日々

苺畑に柵ができました。
いのししさんたちが入らないようにです。
高さ1メートルの鉄の格子状の柵を資材店で売っています。
それを12枚ほど買ってきて、Mが午後いっぱいかかって
ぐるっと畑を囲み、出入口の扉までつけてくれました。

いのししは山にいて、夜になると里におりてきます。
たいそう力持ちの動物で、人がひとりでは動かせないような
大きな石でも簡単にごろんと転がしてしまいます。
石の下に隠れているカニやミミズが好物らしいのです。
朝起きると、あっちこっちに石がごろごろして、
地面が掘り返されて、バクダンでも落ちた跡みたいです。

この10年くらいで、きゅうにこうなりました。
サツマイモもトウモロコシもあきらめて作らなくなりました。
人間の自然開発で、山に食べ物がなくなったからだ、
と言う人がいます。もちろん、そういう地域もあるだろうけど、
このへんはそうではありません。手つかずの山があっても
いのさんはどんどん里におりてくる。
人の畑や庭や花壇は、コンビニでマックでファミレスです。
いのさんだって、らくをして美味しいものを食べたいのです。

苺畑は、ずっとまえからわたしの受け持ち区域で、
ジャムにすると最高の小粒な苺がたくさんとれました。
苺のとなりにはレモンバーム、タイム、ローズマリーなどなど。
ときどき遊びがてら世話をする、気持ちのいい一角でした。
畑みたいで、花壇みたいで、雑草も好きなのは残しておくから
一見ごちゃごちゃで足の踏み場もないようで…
でも、何がどこに生えているか、わたしだけは知っていたし、
苺も気持ちよさそうだった。

苺が好きで、こっそり食べていくなら、まだわかるけども、
食べる気もなく踏んづけて、石を放り投げてひっくり返して、
散らかし放題で帰っていく無作法が、悲しいよ。

これからは柵の中の苺畑。
10月になったら植え替えをして。ハーブの苗も少しずつ買って。
いつかはまた居心地のいい場所になる。
きっと、なるでしょう。

コメント
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