ジージージージージジジジッ!
という音が聞こえたら、すぐに窓を閉める。さもないと、
次の瞬間、セミをくわえた猫が飛び込んでくるからです。
夏の風物詩、なんてものではありません。
鳴きながら部屋じゅうバタバタ飛び回るセミと、
それを狙って駆け回りジャンプする2~3匹の猫。
たいそう刺激的な眺めではありますが、
ほうっておくとどんな被害が出るかわかりません。
こういう事態に備えて、家の中には虫とり網が2本も
置いてあります。素早くすくって、外に出してしまう。
おかげで、わたしはセミとりが上達しました。
猫はなぜ獲物をわざわざ持ち帰るのか。
安全な隠れ場所でゆっくり食べよう…という説と、
巣にいる子猫におみやげ…という説があります。
たぶんその両方が混ざっているのでしょう。
猫にとって、ごはんをくれる人間は「親猫」ですが、
同時に、巣で待っている「子猫」でもあるわけなのね。
まりん母さん、おみやげどうもありがとう。
でも、いいんだよー、夜の10時にとってきてくれなくても。