閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

人生は野菜スープ

2007-12-21 11:28:58 | 日々

玉ねぎ、長ねぎ、キャベツ、キャベツの芯、
にんじん、セロリ、かぶ、じゃがいも、
ブロッコリの茎、グリンピース、コーン、などなど。

いろいろたくさん入れてもいいし、
お台所にあるもの3種類くらいでもいいし。
ピーマンとトマトが入ればミネストローネというらしい。
じゃがいもと長ねぎだけ、っていうのも好きです。

水から入れて、ぐらぐらわいたら弱火にして、
あとはほうっておく。
この「ほうっておく」が何より得意なわたし。
野菜が柔らかくなったら、マギーブイヨンをいれて、
好みでこしょうをふって、できあがり。

「弱火にして」というところでストーブの上に移動して、
ことこと煮ると、じゃがいもがとろけてポタージュのよう。
油脂も粉も牛乳も使わず、野菜が甘ーい。
風邪ひきさんにも、寒がりさんにも、
赤ちゃんにも、お年寄りにも優しいスープ。

お鍋にたっぷり作って、残ったら翌日のお昼に、
ごはんをいれたりマカロニをいれたりして、
あつあつに粉チーズをちょっとふって。
舌をやけどしないように、ゆっくり食べましょう。
あ、そういうのを「スローフード」って、いうのかな…?


本日のタイトルは、昔読んだ片岡義男さんの本から。
その元はおそらく誰かの歌のタイトルでしょう。
「いろんなものが入っている」という意味だと、
その本を読んだ当時は思っていたけれど、
「ゆっくり煮込んで味わう」という意味でもいいのかも。
「冷めないうちに」っていうのもね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猫穴移転

2007-12-20 11:53:17 | 日々

ちょいと事情があって、1階の猫穴の場所を変えました。
といっても2メートル半ほど横にずれただけですが。
さて、猫はどうするでしょう?

移動作業中に、外で真鈴が見ていたので、
穴から手を出して「おいでおいで~」と言ったら
トコトコとすぐ来て入りました。
なんて素直な猫でしょう。
たった一回で覚えました。

一方、珊瑚は、
きっと新しい場所がなかなか覚えられず、
元の場所で「んなぁ?」と首をかしげているに違いない!
とみんなに言われていたのに、
(そして誰にも教わらなかったのに)
いきなり「腹へったー」とまっすぐ駆け込んできたので、
「ええっ? さんちゃん、賢いっ!」と驚かれました。

元の場所へ行ってしまうのは茶々姫。
目が合うと「あけてぇ」と情けない声で訴えます。
でも、そのままほっとくと、ひとりでちゃんと入ってきます。
この子の頭の構造はどうもよくわかりません。

さて、残るは、すもも嬢さんですが…これは謎。
なにしろ新しい猫穴を利用する現場を
一度も目撃できなかったので。
それでもいつのまにか外にいたり、
いつのまにか中にいたりしたので、
まあ問題はなかったようですが。

床にはらばいになって、猫の目線で見てみると、
猫穴は思ったより目立ちます。
すきま風がそっちから吹いてくるのもよくわかります。
ちょっとした明るさの違い、空気の流れ、匂いなど、
猫は人より敏感に感じとって行動しているのかもしれません。

結局、わずか2日で、猫穴は元の位置に戻しました。
「ほらね、やっぱり動かすことなかったんじゃない」
と言いたげな顔のすもも嬢さん。
まったく気にしてないさんちゃん(気づいてないのか!)。
相変わらずどこでも「あけてぇ」と言ってるお茶々。
そして、ひとりだけ間違えてキョトン?としていた真鈴ちゃん。


ふあふあさん。
「話のタネ」…とどきました。ありがとうございます!
アンデルセンの「にわとこおばさん」を探してきて読みました。
あまり有名な作品ではないけれど、とてもいいお話です。
(この本はなんと1140ページで、厚さ6センチもあって、
ペーパーバックなのに「全集」で、索引があって目次がないという
ものすごい本ですが、こういうとき役に立ちます)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

壊れゆくものたち

2007-12-19 09:26:53 | 日々

まず、
アトリエに置いてあるオーディオのアンプ。
右のスピーカから音が出ない。
Mの場合、音楽は筆や絵の具と同じくらい
お仕事に不可欠なので、即、修理に出す。

つぎに、
ノートパソコンのCD/DVDドライブ。
再生できない上に、入れたCDが出てこない。
このノートは現在Kが使っていますが、
決して買ってあげたわけではなく、
本来はわたしのパソのいわば「アンダースタディ」機。
とはいえ、こっちのより1ランク上の機種で、
卒業制作に使ったためメモリも限度までアップしてある。
費用の見積もりが予想を上回る額なので、
しばし唸ったあげく、これも修理に。

こう続くと、おそるおそる周囲を見回し、
つぎに壊れそうなのはどれだ?と考えてしまいます。

そうこうするうちに、
(壊れたんじゃないけど)車の車検。
いつかのクリスマスに「サンタさんに貰った」車です。
おかげでいつも暮れの気ぜわしい時期に車検になるわけ。
うわあん、先々月のオイル交換の代金も
まだ払ってないっ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タイマー

2007-12-18 09:29:54 | 日々

「壊れて買い替える」話がつづきます。
こんどはキッチンタイマー。
りんごの形の小さいの。
ずいぶん長く使いましたが、ボタンの接触が悪くなったらしく、
押しても動かなかったり、止まらなかったり。
それで新しいのを買ってきたのですが、

「あーこれはだめだー」とMが言います。
「くわえられない」
「…は?」

事情はこういうことです。
Mはお風呂に水を入れるのに、
いつもタイマーを10分にセットして使っていました。
タイマーを手元に置いといて、鳴り出すと止めて、
タイマーを持ったままお風呂場へ行き、
タイマーを「口にくわえて」水をとめ、お風呂のふたをしめ、
タイマーを定位置(台所の冷蔵庫の側面)に戻す。

それが、新しいタイマーは前のより大きく厚みもあるので、
くわえられないんだそうだ。

「な、なんでくわえるのッ?」
「手に持ってると濡れちゃうじゃん」
「…そうじゃなくてッ!」
「頭にのせたら落ちそうになった。やっぱりだめだ、これ」

だからァ、そうじゃなくてェ。
なんでお風呂場まで持ち込まなきゃいけないのだ。
どこかに置いとけばいいではありませんか。

まあ、しかたないでしょう。
「お湯に顔をつけると気持ちいいから」という理由で
「しゅのーける」を持ってお風呂に入るような人ですからね。

しかし、これまでずっとくわえていたのか。
知らなかった。
よーし、これはぜったいブログに書こう。
と思ってて、やっと書けました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳴くものたち

2007-12-17 08:10:26 | 日々

ストーブが薪なので、お風呂も薪で焚くのかと
よく聞かれますが、そうではなくてプロパンガスです。
そのガスの風呂釜の具合が、もうだいぶ前からあやしくて、
なだめたりすかしたり叩いたり蹴ったりして使っていましたが、
ついに沸かせなくなったみたいです。

シャワーのお湯は出ますが、冬はやっぱり浴槽につかって
あったまりたいので、沸かせないと不便です。
修理に来てもらったら、配線だけじゃなく「基板」が壊れてて、
そこを取り替えても、残りの部分がいつまでもつか、
そのうちに部品も手に入らなくなる、という話なので、
まるごと買い換えることに。

ガスで沸かすのにどうしてこんな複雑な電気器具が要るんだろう。
子どもの頃のガス風呂は、栓をひねってシューとガスを出して
マッチで「ぼっ!」とつけるので、とてもわかりやすかったけれど。

新しい風呂釜は、設定温度まで沸くと「ピピッピピッ」といいます。
こういうのを、うちでは「お風呂が鳴いた」といます。
鳴くものは他にもいろいろあります。
ガスレンジ。電子レンジ。電気炊飯器。キッチンタイマー。
台所だけでもこんなにある。
目覚まし時計。ファクスの受信。あ、車のドアも。

「ピピッピピッ」
離れたところで聞くとそれが何の音だかわかりません。
しかも風呂釜と目覚まし時計のひとつがそっくり同じ音。
鳥だったらメジロとシジュウカラとエナガが混ざっていても
それぞれの鳴き声でちゃんと区別できるのに。
「ピピッピピッ」
「えっ、どこどこ? 何が鳴いた?」
という毎日。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

流れ星の夜

2007-12-15 13:28:59 | 日々

「星がものすごくキレイだよ。見てくるといいよ」
ちょっと珍しいことをKが言うので、
お風呂あがりに毛布をかぶって外に出ました。
昨夜11時すぎのこと。

北の空はすこし雲はあるものの、
家の真上は澄みきっていて、ほんとに星がいっぱい。
オリオン座(これだけはいつもわかる)が
周囲のこまかい星の中に埋もれているようです。
プレアデス星団、オリオンの帯の大星団もぼんやり見えます。
オリオンの左下のシリウス、これもわかります。
左上は、ふたご座、だったっけ。
小さいころはいろいろ覚えていたのに、忘れてしまいました。
あんまり星が多くて、どうつないだら星座になるのか迷うほど。

南東の方角に、すーっとななめに星が流れました。
あっ、と思って、しばらく見ていたら、
今度は東の空に、すーっと。
大きいのや小さいの、つづけて5つも見てしまいました。
湯冷めしないくらい、ほんの10分くらい立っているあいだに。
こんなに流れ星を見たのは初めてです。

Kは合計11個見て、Mもいくつか見たと言っていました。
もっと見ていればまだまだ流れそうでした。
大規模な流星群のうわさは聞かなかったけれど、
いったい何の日だったのかなあ。


…と、ここまでアップして数時間後に
桔梗さんからメールをいただきました。
毎年この時期に見られるふたご座流星群ではないか、とのこと。
調べてみましたら、位置もぴったり。しかも、なんと昨夜は
今シーズンのふたご座流星群の極大時刻にあたっていて、
1時間に120個くらい見られたかもしれないんですって!
うわあ、しっかり防寒してもっと見ていればよかったー。
何も知らずに見ていたなんて、もったいなかったー。


ところで、
ようやくクエーカーオーツを入手。
箱のデザインが変わったのでみつからなくて、
もう売っていないのかと思ったら、売っていました。
「こぶた」も毎朝レンジで活躍しております。
(白くて丸くて柔らかい感触がギョウザの皮みたいです)
しかし、
パンの代わりにオートミールという予定だったのに、
実際はやっぱりトーストも食べたくて、食べている。
つまりそれだけ余分に食べているということで。
やっぱり怖い「こぶたの落とし穴」…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月売りの話

2007-12-13 09:02:54 | お知らせ(いろいろ)

「星とトランペット」の中の短編です。
このたび「日本の童話名作選・現代篇」(講談社文芸文庫)に
収録していただきました。

26人のアンソロジーなんですが、別役実さんから、
江國香織さん、村上春樹さんまで入っていて豪華なの。
ど、どうしてわたしがそこに…?
しかも「月売りの話」はデビュー前、19歳くらいのときのもの。
いま見るとすごく小川未明調ですよ。
うわあ、もっとましなのを選んでくださったらよかったのに。
(じゃあどれならいいのかって聞かれたらよけい困りますけど…)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こぶたの落としぶた

2007-12-12 08:26:40 | 日々

…というモノを買ってきました。
台所用品です。
白いシリコンゴムでできた柔らかい丸いふたで、
真ん中のつまみがぶたさんの顔になっている。
(この名前で検索するとどこかで画像が見られると思います。
大小あって、大が「ぶたの」、小が「こぶたの」です)

ちょっとしたものを電子レンジで温めるとき、
そのつどラップを使わないですむようにと、
手頃なレンジ用のふたを探していて、見つけました。
ぶたの顔はついてなくてもよかったんですが、
ネーミングが可愛かったので迷わず連れ帰ることに。

じつは朝ごはんにオートミールを食べようと思ったのです。
オートミールって鍋で煮ると焦がしやすいし、
その鍋を洗うのも一手間なんだけど、
ひとりぶんを電子レンジでつくると簡単で失敗がないの。
それでまず耐熱ガラスの小さいボウルを買いまして、
「こぶたの落としぶた」を買ったとこまではよかったのですが、
それにすっかり気をとられ、肝心のクエーカーオーツを
買うのをころっと忘れて帰ってきちゃった。

やれやれ、オートミールは3日後までおあずけ。
これ「こぶたの落とし穴」だったり。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おでん・つづき

2007-12-10 14:25:54 | 日々

おでんに何を入れるか、というのは、
おうちによってほんとにいろいろで面白いです。
手羽元を入れるのは、結婚してまもないころに、
近所の人がおでんを鍋ごと差し入れてくださったことがあり、
それに入っていたのを真似したのです。

「うちのおでんはギョウザが入る」という人がいました。
「えー、ギョウザ? シューマイなら普通だけど」という人も。
わたしはそれどっちも普通でないと思う。
(すき焼きにもやしが入るのも変だと思う。
あ、でも、すき焼きに大根は普通…じゃないの?)

子どもがうまれて最初の冬は、
おでんとおにぎりの夕食がとても多かったです。
だってほら、簡単だし、作り置きできるし、
なにより「片手で食べられる」じゃありませんか。
猫ぐらいの大きさの、まだ歩きもしない赤んぼひとり、
なんでそんなに手が離せなかったのかって、
いま思い返すと不思議でなりません。
その「猫ぐらいの」が、来春にはもう高校を卒業する。
どうやらその後の行き先も決まったようで、
大都市近郊で自炊して暮すと言っておりますよ。
早いなあ。

Mは、むかしむかし若~いころですが、
おでん屋さんで「食い逃げ」したことがあるそうです。
(とっくに時効だからここに書いちゃってもいいよね?)
友だちとふたりで飲んでいたら、ちょうどその日は
大学対抗の野球か何か決勝戦があった日で、
勝った側の応援団がお店で騒いでいたんだって。
それで「W大バンザーイ! お先に失礼しまあす!」
とかなんとか言いながらどさくさまぎれに
お勘定払わないで出てきちゃったって…。
まあ双方とも酔っ払っていたのですね。
そのとき一緒に逃げた悪友は、
いまは渋谷でカレー屋さんをしています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おでん

2007-12-08 14:07:20 | 日々

その名も「おでん大根」という大根は
種まきが遅かったのでまだ細いみたい。
かわりに「秋の輝き」という青首大根を抜いてきました。
こちらもやや小さめだけれど、
洗って包丁をいれた瞬間に、いい大根だとわかります。
輝くような白さで、きめこまかくて、みずみずしくて。
さくっ。さくっ。この音。ああうれしい。

鶏の手羽元と昆布でだしをとって、おでんを作ります。
大根は下ゆでして、こんにゃくも下ゆでする。
湯通しした手羽元と昆布を土鍋に入れ、水からゆっくり煮て、
あくをとったら大根とこんにゃくをぜんぶ入れ、
やや薄めのおしょうゆ味にして、ざっと煮て、そのままほうっておく。
あとでゆで卵をいれて、またざっと煮て、ほうっておく。
翌日、練り物類を加えてあたため直せば、できあがりです。

手羽元でなく、かつおだしであっさり作ることもあります。
大根とこんにゃくだけのシンプルおでんに柚子味噌も好き。
残りの鍋には、気分を変えてウィンナソーセージを入れたり、
油揚げの袋に詰めたおもちを入れてみたり。
それから、キャベツ。これが意外においしい。
大きい葉なら具のないロールキャベツのように巻いて、
芯のほうなら4つ割りにして芯ごと煮てしまいます。

母のつくるおでんは、じゃがいもとベーコンが入っていました。
じゃがいもを丸ごときれいに崩さずに煮るのが母は上手で、
わたしは真似ができません。
ベーコンは、何かの代用だったのかな。
洋風のコクが出て、子どものころは好きでした。
翌朝、残ったベーコンとじゃがいもを
トーストにのせて食べるのがたのしみでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする