磨り減っていく
僕の健全なる精神
暗闇で不必要に
強く光るその画面に
とり憑かれて
僕は自分の弱さの
下僕になる
いつまで経っても
終わらない宴
とりとめのない会話
情報の錯綜が
意味を混濁させる
意識のか細い手が
まだキーを叩けるうちに
逃避しろ
現実へと
逃避しろ . . . 本文を読む
光っている孤独の貝
茹だっている夏の解
大体、期待など淡いもので
真っ当な間違いなんてもんで
埋め合わせが利くようなもんでもない
僕らの夢現の物語ほど
くだらなく気高いものなどない
そんなバカ話を実現させようと
藻掻く君の両の目を見つめて
それが恐怖を蹴散らすのだと
改めて気づけた暮れかかる日のなかで
再生するあの日の音楽と
再来する今日の守護神と
再誕する明日の . . . 本文を読む
あなたが食べられることを
正直な話を言うと
拒むことは
許されていない
ただし
食べられることを
許すことは
拒まれてなどいない
あなたが
食べられることを
受け容れたとき
世界は祝福に満ちるだろう
. . . 本文を読む