この言葉には、「論理性」というものが毛頭ない。
なぜ、風が吹いたら「生きねば」と思うのであろうか?
しかし、私たちはこの意味不明な言葉に胸を打たれ、強く共感したりする。
これは、ひとえに風に吹かれたとき、確かに「生きねば」と思えてくる瞬間が、おそらくほとんどの人に訪れることがあるからではないか、と思われる。かく云う、私も例外ではない。どうしようもなく辛い時に、実家の窓から感じた風は、ふたた . . . 本文を読む
いやあ、面白いです。仏陀は確か、「人類は皆、病気である」と言ったと言う話ですが。私も、常に「独我論」的になりがちな性格ではありますが。私という一個人の悩みは妄想なのでしょうか? いつも、不思議に思います。私の悩みは、私のためだけに存在しているのではない。この悩みは、普遍的な者で、他の人がもしかしたら悩まないところを僕が悩んで、その代わりに、僕が悩まないようなところを他の人が悩んで、結果、時が経っ . . . 本文を読む
想定外なもののために必要なのは、物理的な壁より、意識の持ちようではないだろうか? 正直、僕はあまり海は好きではない。好き、というより「畏怖」を以って接するものである。なんだろ、あまりにも強大過ぎて、僕人間一人では太刀打ちできないものなんだという恐怖の方が大きい。僕は、ふるさとは大切にしたいと思うが、まだ東京に出てきてまだ時間が経っていないせいか、あまりふるさとのありがたみを感じていない気がする。 . . . 本文を読む
架空の卓袱台を引っくり返した暁に
凍りついてしまった天国の陰で
興った帝国の狂気がぐるぐる回る
繰り返し唱えられる念仏の
果てしない悪戯に辟易しちまう
僕の純情
は
宇宙を鮮やかに彩り
リベラルな主張を
掌に握り締めて
汗水垂らして
鬼の放屁を
片言で蹴散らす
澄んだ悲しみの亡骸というやつは
いつまでも透明な憎悪を仕舞っているので
僕は慎重にその棘を少 . . . 本文を読む
ビル咲う光景が
まるで夢の砦のようで
人々が行き交う交差点は君の涙で溢れてしまって
そこに鎮座する真っ暗闇は君と僕の心の中で交差をし始め
恐ろしく抜け目のない完全なる神様の計らいで僕らひとつになる
おどろおどろしく
林のように並び立つビルの
その陰でむせび泣いている君が
醜く太った豚の体型に似せられ
並みの人知を超えた仏様の企てによって
僕ら一夜のダンスを共に踊らされる羽 . . . 本文を読む