水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

空いっぱいの風と祈りは―ガザ地区の子供たちに寄せて―

2016年09月21日 20時31分00秒 | 詩編
 もしも あの雲が 少しも動かぬものならば  僕らは 一様に それに想いを乗せたりしない  もしも 上吹く風が 少しも流れぬものならば  私たちは それに願いを預けたりなんてしない  だが この世界の雲は 風にたなびき 空を漂う    つまりは単純に 想いは世界を風速幾千米で駆け巡る  米とか露とか 仏のような英傑なんて差し置いて     僕らの青い願望は 子らのごとく 世界を愛で満たすだ . . . 本文を読む

高村光太郎 レモン哀歌のメモ

2016年09月21日 20時29分53秒 | ぽつり一言
 そんなにも で、  「待望」していたという事をじんわりと伝えている  レモンはバイタルリティーの高さをうかがわせる。  死に対し、果実の生きているという、新鮮な出来事を提示することでの対比。  死と生の邂逅、コラボ  きれいな歯!明眸皓歯 を思わせて、レモンほど詩になる果物は、他にあるのか?  少なくとも、当時から現代に至ってもその役割を終えていない。    中学の頃の詩で、ブドウを、 . . . 本文を読む

ポエトリーニュース 7月16日放送分

2016年09月21日 20時26分35秒 | ポエトリーニュース脚...
 皆さま、今週もポエトリーニュースの時間がやって参りました。  このコーナーは、詩に関する情報をお届けする番組です。  それでは、早速ひとつ目の話題です。  イタリア出身のポーランド人の詩人、アポリネールさんが、詩で絵を描いていたことが分かりました。    1918年、アポリネールさんは『カリグラム』という詩集を書いて、高い評価を得ました。カリグラムとは、活字または手書きの字が作る形が重要な . . . 本文を読む