詩とは、繊細で優美なる愛の囁きである。
そして、素直にして誠実なる真心の言葉である。
と言いたくなる詩である。
「明滅」する、とは
現れては消え、消えては現れ、と近く
うたかたの無常と相通ずる
古くから伝わり、また今でも通用する概念である。
「概念の明滅」 私が思うに、また概念も明滅するのである。
黒子の位置を、「意味深く」覚えているというのはエロティックであ . . . 本文を読む
くだらない世界のなかで
青くキラめく一天の星たちのように
僕は泣き言、戯れ言くりかえす
瞳からは、いつしか聖なる青がこぼれて……、
いつまでも、やむことのないコモリウタが
午前三時の、静謐な部屋にすずろにナガレル……。 . . . 本文を読む
僕ら
今日で
青空を
発見する
おかしいな
二日前も
そんな青空だったはずなのに
気づかないなんてね……
僕らに
目は付いていたんだろうか?
うん
もちろん有ったけど
ただ有っただけ
有ることは
有ることを
楽しんでこそ
有ることに
肉迫してゆけるのさ
ああ
神様に唆されて
僕らはもう一度
あの青空を
発見する
つい
見上げることを
忘 . . . 本文を読む
はっきり言うとさ
本能のままに動くのを続けるのは、
理性を働かしてまともに生きるのと
同じくらい辛いから
だったら、君はどっちを選ぶと言うんだい?
それならば、自由とはつまり
自分をどうドライブするかってことでしょ
不可能なんてないんだ 行動する限り……
. . . 本文を読む
桜散る
青空に
洞穴が
開きまして
君の着る
制服が
月の風に
揺れまして
それは
真っ白な
クレーターの影を
芽吹かせまして
それは
君がくれた
ラブレターを
舞わせまして
ありふれた
砂漠の
オアシスで
君と
僕は
出会ったのです
それは
月の欠片が
ヒラヒラ
舞い落ちるやうな夜でした
淡い恋心は
月影のやうに
この眼 . . . 本文を読む