僕は拒んだ
未来へアクセスすることを
現在の原罪を粋がって背負うことに躍起になって
僕はどうしようもない
クライマー
この塞がれた暗い間で
おいおいと
泣くことしかできない
君は
そんな僕の部屋の錠を開ける
鍵を持っていた
こんな妄想CRY MANでも
助けてくれるの?
不思議でしかないけど
電脳の世界の断崖だけを
来る日も来る日も
登り続けたことだって
. . . 本文を読む
僕らが
恋に落ちたのは
風が吹いたせいだ。
我がままな僕と
気ままな君が
出会ったのは
限りなく透明に近い青空が広がる日だったから
ふと、肩から水滴が地面へ落ちていく瞬間
それは風に揺らいで、軌道を微かに変えた
何も語らずに
帰った通学路では、
今日も他人行儀な風がブルーに舞って、
幼気な君の肩に触れては、塒へ向かって帰っていこうとする
あんなに強気だった君 . . . 本文を読む
答えを知らないことの
幸せを
いずれ知ることになるだろう
僕らの思考は
何も知りえない
あなたの深い深い
洞窟の向こうへと
進む以外の方法では
僕らは答えという答えを
際限なく貪って
結局大事なひとつを
手にしたときに
倒れることになる
答えは
あの木に
生っている
僕らは落下するそれをみて
それとは別の答えを発見する
僕らは答えそのものを知り得るの . . . 本文を読む
文明の進歩とは、「恐怖」による束縛から「安心」がもたらす自由へ至る道のりをたどるものだ。
而して、自然を「畏怖」の対象から「征服」の対象にすり替えたのが科学の発端である。
コントロールしようがないモノを、どうにかしてねじ伏せることができるかどうかが科学の仕事である。
思い通りにならない世界を、思い通りにしようと東奔西走するのが、人類の目下の任務である。
人間にとって最大のカタルシ . . . 本文を読む