水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

最後まで分からない

2014年11月26日 17時40分11秒 | 詩編
 結果  人が死ぬことだって  不確かだ  彼女は風になっているかもしれず  霊魂は  またこの地にふたたび  降り立ってくるかもしれず  星が語る  夜の静寂を  亡者たちの  静かな笑みと  すすり泣きを  地にばらまくように  人は死ぬ  いずれ  誰もが  経験すること  今はしなくていいだけ  それが早いか、遅いか  たったそれだけ  君は笑う  「宇宙」の終わりも  いずれ、来 . . . 本文を読む

ここまで生きてきた自分に盛大な拍手を

2014年11月25日 13時58分34秒 | 詩編
     僕を  此処まで運んで来てくれた  僕の身体を  大いに讃えたい  本当の「愛」の姿なんて  簡単には見えそうにないけど  他でもないこの僕の精神が  宇宙の愛の子供そのものだったんだとも  気付いた季節  誰もが  何かしらの不安とともに  生きているけど  僕は  この僕の身体と僕の精神が  齎してくれている   「今」というものに  心の底から  感謝して  生きていきたい . . . 本文を読む

あなたはどんな詩人に成りたいか?

2014年11月25日 13時57分42秒 | 詩編
    詩人は自らの命を削らなければいけない  その紙に自らの意志を刻み付ける瞬間に  息も絶え絶えになりながら  枯れ果てていく昔日の栄光を想い  現在という空しい季節に  どんな彩色も施すことも出来ずに  無様に藻掻くのも詩人であって  人々の泡のように儚い期待に応えるが為に  自らの生命を賭して  純粋な澄んだ青い炎へと成り果てようと望むのも  また詩人であり    勇気ある決断によって . . . 本文を読む

曲がってゆく僕の身体?

2014年11月25日 13時56分42秒 | 詩編
 曲がってゆく僕の身体    PCの魔力で擦り減っていく  僕の体力  あの頃の僕は  暗い一人ぼっちの部屋で  数え切れぬ程  大切な宝物を  仮想世界の中へ  落としてきてしまったようだ    更には  過剰に煌めくスクリーンにも目を奪われ  日常の平穏な幸せをも  見つけ出すことすらできなくなってしまった  僕は  遂には曲がった  快楽を得るということの代償として    それとももし . . . 本文を読む

恥Ⅰ

2014年11月25日 13時50分10秒 | 詩編
 毎日は  ほんとうに  僕が恥をかくために  やってくるかのようなんだ  だって  僕はほんの少しの優しささえ  分け与えられない愚者だから    或いは  言葉のナイフをちらつかせ  人を戦かせ、人を駆り立てることさえ  怖くて出来ない臆病者だからだ  そういう日々を  毎日 繰り返し  僕は何でもない  軽い懊悩を抱く  何時かこのトンネルをも  抜け出すことができるだろうか?  僕 . . . 本文を読む

言葉と世界Ⅰ

2014年11月24日 16時33分03秒 | 詩編
 言葉と  世界は  パラレルな関係にある  しかもそれらは  どちらも球体の上を走っているので  地球に置き換えて言えば  北極点や南極点で  いずれ接触することになる    言葉は  世界を表す記号としても  その役割を果たすが  世界が  言葉のシステムを規定するとも  言えるのだろう  言葉と  世界が  出会うとき  それは  私たちの意識が  ある巨大な意志と結合するときだ . . . 本文を読む

ミルククラウンの影

2014年11月24日 16時32分20秒 | 詩編
 円卓の上で  今  真白の液体が  垂れ落ちようとしている  夕暮れの悲哀を震わすように  現の群れに  独り善がりな思想を  染み渡らせて  遠い過去の遺物に  手榴弾を投げつける  それですべてが  解決するはずだった  だが現実は  そう甘くはなかった  ヒカリの透けるシルクのレースが  まるで僕の欲望を  宇宙の暗黒の中で  優しく包んで匿うかのように  太陽風に靡いては  秘かに . . . 本文を読む

宗教的日常

2014年11月24日 16時29分35秒 | 詩編
 朝起きて  僕は神に  祈りを捧げる  僕らが今「生きてい」るという  不可思議さに勝る謎は無い  僕らは  怪しいものには  Critical thinkingで  立ち向かうのが望ましいが  もう  解けない謎に関しては  只々平伏すしかない    そして  例え面倒でも何気なく  洗濯物を干すしかない . . . 本文を読む

ガラガラと崩れ去る意識の断片

2014年11月23日 12時38分53秒 | 詩編
 滅びた地上に  虚ろな目をした青年が  ひとり佇んでいる  衰えた痴情に  微かに反応する  過去から連綿と受け継がれてきている  少年の青臭い情動  無力ゆえに萎んだ慕情にも  あえかに感応する  かつては燃え盛っていた  赤信号の亡骸たちの不甲斐無さと言ったら……  「終わり」の日を超えて  今また立ち現れる確かな現実  今 青年へと相成った彼は  その目の前の現実さえ、「夢」か「 . . . 本文を読む