確か、あったはず・・・・・・・・
ごそごそ捜していたら、出てきました。
源内焼の大鉢です。
今回、初めてじっくり見ました(笑)。
全く使用した形跡がありません。
昨日、窯から出たばかりかのようにピカピカです。
衣服には、薄く色釉が施してあり、顔や手は白釉です。
彩色は、緑単色。
2mmもない極小の円形。
極小目跡は合計3個あります。
ほぼ、正三角形の配置。
こちらの方の大きさは2cm弱あります。
どうやら、円錐形の窯道具で、重ね焼きをしたようです。
この大鉢、一個の重さ、1.4kgあります。
針先のような細いピン3個で、一体、何枚の大皿鉢を重ねたのでしょうか。
もう一つ不思議な点は、大きさです。
この大鉢は、ずいぶん昔、骨董屋の店先に並んでいた品です。
値段を聞いてビックリ。
「そんなにする?」といぶかる私に、
「尺あるから」と、骨董屋のオヤジ。
「そんなにあるはずがない」と私。
で、巻き尺をあて、どうだといわんばかりのオヤジ。
この手の皿。実物を見ても大きさがピンときません。
図録でも、源内焼は、どれも同じ大きさに見えます。
どうも、こまかな陽刻模様の品は目の錯覚をうむような気がします。
同じ事は、他の品でも、大なり小なり起こりえます。
特に、写真だけが頼りのネットオークションでは、イメージと現物の差が問題です。
品物が届いてから、こんなはずではなかったのに、と嘆いても後の祭り。
痛い経験を何度もしたので、今は、適当な尺皿を手許に置いて、ディスプレイに向かいます。
手取りも分かればいいんですが・・・・・・無理か。