『大志んぱん どん字づくし』の謎解きも、いよいよ後半に入りました。
【口】の字です。
読みは、「おさむらひ」。
そのココロは、「田中十ない」。
田の中に十がない、田中十内。
「エヘン エヘン」と威張っています。
田中十内という名前が有名な武士かどうかはわかりませんが、江戸時代、武士の代名詞の一つであったようです。
ならば、私も新作発表。「田之内十内」でいかがでしょうか。
【何】のなかの口がない文字。
読みは、「口がなくてハ なに(何)とせん」。
「働き口がなくては、どうにもならない」ので、女は、「エ々ままよ」とすてぜりふを吐いているのでしょう。
【見】の上側、目を欠いた字。
読みは、「めくら」。
そのココロは、「目見へず」。
杖をついた人の裾を犬が咬んでいます。
「なんた(何か?)ひっぱるやうな」
【手】の右側が無い字。
読みは、「いそがしい」。
そのココロは、「手がたらん」。
今回は、わりとすんなりいきました。その分、面白みも少ないように思いました。
ps.先回は、どん字のおかげで、牛車専用の車道(くるまみち)について知ることができました。その後気が付いたのですが、名古屋市内には車道(くるまみち)という所(地下鉄の駅も)があります。調べてみたところ、江戸時代に牛車用の道があった場所でした。石切り場から石材を運ぶためのもので、それほど規模の大きいものではなかったようです。今は、その片鱗もありません。
次回は、次の4字です。