磁胎七宝の鉢です。
口径 16.1㎝、高台径 6.8㎝、高 8.1㎝。重 467g。明治。
平凡な器形の磁器鉢に、泥七宝が施された品です。
ウッカリすると、清あたりの中国製磁器かと、素通りしそうな品です(^^;
緑青色の地は、これまで紹介してきた陶磁胎七宝に多く見られたハート形ではなく、丸い植線で埋め尽くされています。
扇形の大きな窓には、牡丹の花。
反対側の窓は、ツバメに柳があしらわれています。
二つの窓の間は、花幾何学紋が散りばめられています。
これまで紹介してきたほとんどの陶磁胎七宝と違って、器形に凝っていなので、平凡な感じがする作品です。
けれども、見込みには、いっぱしの絵付けが・・・
楼閣紋ですね。
磁器の特性を生かして、しっかりと、染付けが併用されています。
おまけに、底にはおなじみの「大明成化年製」の銘が。
平凡な鉢が、一気に、レアものの仲間入りを果たしました(^.^)
堂々たる大きさの鉢ですね(^_^)
私など、最近では視力も低下し、注意力も散漫になってきていますので、これを見ても、「あっ、中国の清朝のものね。でも、粉彩ではないようだけれど、なんなのかな~」と、ちらっと考えて通り過ぎてしまいそうです、、、(~_~;)
そうでしたか。これは、磁胎七宝でしたか!
ホント、「平凡な鉢が、一気に、レアものの仲間入りを果たしました」ね(^-^*) 珍品ですね(^-^*)