この季節、どうしても一度は食べたくなるお菓子があります。
初夏の郷土菓子「みょうがぼち」です。
ソラマメの餡を小麦粉、米粉の皮で包み、ミョウガの葉で巻いて蒸した素朴な食べ物です。田植えなど農作業の合間におやつとして食べました。それぞれの家庭でそれぞれの味。
岐阜市と大垣市の間、美濃の真ん中地域のローカルな家庭料理です。故玩館のすぐ北、北方町と近隣数村の狭いエリア内で手づくりされていました。すぐ近くでありながら、私の地域ではこのような物は全く無し。ところが幸いなことに、隣のおばあさんがそこの出なので、毎年、出来立ての手作りみょうがぼちをいただいてました。
しかし、高齢になられたので、体力のいるミョウガぼち作りはパス。自前で作る根性は無いので、最近は、今回のように、和菓子屋さんでみょうがぼちを求めています(^^;
田舎の郷土菓子には番茶が合う。
このままがぶっといきたいこところですが、
ミョウガの葉は取っていただきましょう。
ソラマメ餡ともっちりとした皮、そしてミョウガの新葉のコラボレーションが見事です。甘さをひかえたソラマメの風味に、ふわっとしたミョウガの匂いが口の中で協奏します。この時、ソラマメのツブツブの残り具合が非常に重要です。
この10年ほど、みょうがぼちの人気が高まり、岐阜市内の和菓子屋さんでも、季節にはみょうがぼちを置く所が増えて来ました。全国発送にてんてこ舞いのお店もあります。みょうが餅なる品まで出てきました。そろそろ淘汰の時期ですね。七月いっぱいが食べごろ。食べ比べて、ランキングをしてみたいですね(^.^)