桜が満開です。
みなさんのブログも、桜の便りでいっぱいです。
部屋の中から、ぼんやりと輪中堤の桜並木を眺め・・・・今さら桜見物でもないし、さて、どーしたものか、と思い・・・・・・
そして、ヒラメキました。
おおそうだ!
どっかに江戸の桜の絵があったはず・・・・・例によってごそごそと探し回り、やっと見つけました。
宮崎友禅斎『桜川』
全体: 24.2㎝x106.6㎝、本紙(絹本) 15.5㎝x45.2㎝。江戸中期?
かなり古い絵です。題名は、私が付けました(^.^)。Dr.Kさんが本家、『桜川』の桜をブログで紹介されていました。それに触発されたのですね。結果、いつもながらの後出しタイトルとなった訳です(^^;
流れる河と花鳥が描かれています。
大きなジャンル分けでは、浮世絵に属するタイプの絵でしょうか。
落款には、「扶桑工友禅」とあります。
宮崎友禅斎は、友禅染めを始めた絵師として有名です。江戸中期、京都で扇面絵師として名をはせていた友禅斎は、布をキャンバスにして、大胆かつ繊細な染め物を作り出しました。後には京都から金沢に移り住み、加賀友禅を興したと言われています。
非常に高名なわりには、生没年不詳、その生涯や画業の詳細はわかっていません。
今回の品は、良く描けています。けれども、宮崎友禅の作と判断することはできません。資料が余りにも少ないのです(^^;
なかなかに味わいがありますね。
『桜川』のタイトルも、まあ妥当だったかなと自題自讃(^.^)