今回の皿は、古九谷かその写しか、いまだ決めかねている品です。
13.0㎝ x 15.8㎝。高台 8.6㎝ x10.8㎝。高 3.2㎝。江戸時代前期?
色絵と染付けが併用された変形皿です。
二本の染付線の内側には、漁から帰る(へ行く?)人物が二人描かれています。あまり見かけたことの無い図柄です。
両サイドには一枚ずつ葉が陽刻白抜きされ、葉脈も表されています。
茶色の地の部分は鎬になっています。
かなり手のこんだ造りです。
少し高めの高台はやや内向き。
中央には福の銘が書かれています。二重圏の外線の半分は脱落しています。
高台の櫛歯紋はしっかりと描かれれています。
問題の多い折松葉紋も、今回の品にはめずらしくスピード感があります。
この品は、古九谷と言ってもいいかも知れません。
二人の人物が描かれた見込みの絵は、あまり見たことが無いなあと思いながら、大阪阪急百貨店骨董街、滝川峰晴堂の図録(昭和49年)を繰っていたら・・・・
似たような図柄の皿が載っていました。
おお、これはいけそう。
ということで、ずーーッと、奥にしまってきました。
ーーーーー To be continued -----