
先回に引き続き、磁胎七宝です。今回は、煎茶碗4客です。
口径 6.5㎝、底径 3.3㎝、高 5.1㎝。重 66g。明治時代。
器の外側には、泥七宝で細かな模様が施されています。
地は、京都粟田系の陶胎七宝で一般的であったハート形模様で埋め尽くされています。器が小さい分、ハート形も小さいです。
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主模様は、吉祥紋の巻軸。
そして、鉤型の宝鑰(ほうやく)です。
他の幾何学紋も、丁字(ちょうじ)や七宝紋といったお目出度いものが散りばめられています。
器の表面は、陶胎七宝に較べて滑らかです。
底銘は「大日本幹山製」。「幹山」は、京都の名工、幹山伝七の銘です。幹山伝七は、京都で、初めて磁器を生産した人でもあります。大日本とあるのは、輸出を意識していたのでしょうか。その幹山が、いち早く、磁器のボディに七宝を施した磁胎七宝を製作した事も興味深いです。
手にとると、実直な人柄であったという幹山伝七の心意気が伝わってくるような気がします(かろうじて、左指で持てるようになりました。まだ全体が腫れている(^^;)
とっても素敵なお茶碗ですね~
似た感じのものを見たことがあると、先ほど物置をみましたが違いました。
でも数種類普段使わないお茶碗を見ることができました。土蔵も見なきゃですが…今年もだめかな~(;^_^A
輸出を意識していたお茶碗、興味深いです。
遅生さんの指がふっくらされてますね。年末までに元に戻るといいですね。
陶胎七宝とちがって、手触り、口触りは非常に良いので、実際に気分よく使えると思います。
手は、ほんのわずかずつ回復しています。年内に何とか目途をつけたいです。
いいですねー(^^)
サイズはやや小ぶりで使い勝手が良さそうです。細工の技術が素晴らしいですね。
そう言えば私は昔、九谷焼のお猪口を集めておりました。
緻密な細工に惹かれてです。
この品にも共通するそんなところがすごく惹かれます(^^)
手の怪我は大分回復されたようで安心しましました。それでも無理をしないようお気をつけください(^^)
やはり、名の通った人に作品は、出来が違いますね(^-^*)
遅生さん、回復してきてよかったですね。ご不自由なされていらしたから。
早く全快されますように、お大事になさってくださいね。
こういう物を賞玩する外人さんが当時いたかどうかはわかりません。
でも、やっぱり国内向けの品ではないかと思うのです。
どんな人が使っていたのでしょうか。
不思議なもので、その後は、陶胎七宝より、磁胎七宝に目がいくようになりました。ま、私の場合、他の骨董でも良くあることではありますが(^^;
やっと闇をぬけた感じです。
でも、完全に元のようになるかはわかりません。
仕方ないですね。