先日、酒田の人さんのブログで、古伊万里文字文染付皿が紹介されていました。
私も似たような皿を持っていたのですが、この模様が一体何かわからず、ずっとそのままでした。上のブログで、やっとふんぎりがつきましたので、今回アップします。
径 15.8㎝、高 2.9㎝、高台径 5.5㎝
器体にゆがみがあります。
おちついた釉肌と指跡。
1/3高台で、初期の古伊万里に分類される品です。
あらためて、染付模様をながめてみました。
周囲の連続模様は、「几」を並べたような書き方です。
この皿の最大の特徴は、中央にデンと座った文字のような模様です。
酒田の人さんのブログで、これは是武字といわれるものであることがわかりました。
でも、「武」や「是」には見えませんが・・・(^^;
字の読みはさておき、デザイン的にみても面白い。
文字の中を、棒線で埋めているのです。ハッチングですね。
周縁の連続模様といい、文字紋の地のハッチングといい、いろいろな試みを陶工が自由にやっているように思えて、微笑ましい皿です(^.^)
でも良く見ると、酒田の人さんの皿と同じ字です。
なるほど、生き物シリーズもいけますね。
トグロを巻き損じたヘビ(^^;)
確かにこの字は読めません・・・、以前は読めない漢字が文様として書いてあると、「梵字」として紹介している業者もいました。
文字の中を棒線で埋めてあり、しかもくねっている・・・
失礼ながら「サナダ虫」を思い出してしまったワタシには美的センスはなさそうです。
文字の様で文字でない、べんべん・・・・・笑点のお題のような皿です(^^;
こういう訳のわからないものに大枚を払うマニアの方が訳がわからない、のが普通の人でしょうね(^.^)
迷わず「肩」って読んでしまいました…
私、相当肩凝ってるかも(笑)
味のある面白いお皿ですね🎵
上手の初期藍九谷に見られるような色に似ています。
でも、絵付けをみると、櫛目紋にしても、ハッチングにしても、めんどうくさいのでハショッて描いているように思えて、そのアンバランスが面白いです(^.^)
初期伊万里にしては良い呉須を使っていますね(^-^;
本などによりますと、何という文字なのか分からない時は、「文字様文」などとしていますね。
文字様文の中にハッチングですね。
かなり進んだ技法を試みているんですね。
周囲の連続模様は、櫛目文を崩した文様のように見えました。