これまで、2枚の肥松盆を紹介しました。
柾目と輪切り、それぞれに味があります。
ところで、ずっと以前、何かで読んだことがあります。
「肥松は光を通す」
ええっ、いくらなんでも、そんなバカラ(^^;
小さな盆ですが、板の厚さは、6,7㎜はあります。
木材が光を通すなんて、タケシの怪しい番組でもあるまいし(^^;
ダメ元で、裸電球にかざしてみました。
ん?! なんか、赤っぽい。
部屋を暗くしてやると・・・
柾目模様が赤く浮かび上がってくるではありませんか。
じゃあ、もう一つの輪切り盆の方はどうか?
電燈にかざすと・・・・
ほんのわずかに、赤い部分が見られます。タブレット付属のカメラではとらえられません(^^;
もうひとつのポケットカメラで見ると・・・
ボーっと、スケルトンが浮かび上がります。
なぜか青色、神秘の宇宙。
柾目の盆の方は・・・
やっぱり、青い柾目模様。
肥松が透けるメカニズムはよくわかりませんが、おそらく、内部の松脂がだんだん樹脂化して、琥珀のようになるからではないでしょうか。
これでまた一つ、来館者をビックリさせるネタができました(^.^)
こんなワクワクする発見が生きる喜び!
松脂が琥珀化!そのうちに琥珀のお盆になるかも(^-^)/
それとも、何かの偶然だったのかしら?
驚きです!
私も、「おそらく、内部の松脂がだんだん樹脂化して、琥珀のようになるからではないでしょうか」という考察に賛成です。
年とともに、年々、光を通す面積が増えますね(^_^)
でも、意表を突かれますよね。
プチマジックです。相手が驚いて、してやったり😄
ろうそくの灯りでは、ちょっと苦しいです。
後代の人でも、知っていたなら、この特性を生かした品を作っても良さそうに思うのですが(^^;
色の濃い部分のような気もするのですが、材の密度も関係しそうです。
年輪の様子を見てみると、40年間ほどは緻密で、厳しい気候だったと思われます。その後、急速に成長しています、気候が変わったのでしょうか。細い枝もその時に生えてきたようです。