故玩館には、いわゆる骨董以外に、古文書や資料類も多くあります。
しかし、悲しいかな、ほとんど読めません。
その中で、かろうじて何とかなりそうな品を、少しずつ紹介したいと思います。
亀さんよりも遅く、カタツムリ程度にしか進みませんのであしからず(^^;)
今回は、紙ものです。
『大志んぱん どん字づくし』とある一枚物です。
発行元は、大阪の書肆、塩屋喜兵衛、右上に薄く赤い印「安政〇〇・・〇」が押されていて、安政年間に出版されたものであることがわかります。
いわゆる瓦版の一種です。江戸時代には、判じ物やしゃれなどのことば遊びが流行しました。そのなかに、文字絵などの文字遊びがあります。
文字遊びの代表が、どん字です。どん字(鈍字)は嘘字ともよばれ、庶民の間で人気がありました。
今回の品はその一つです。
18.3x25.2cm
薄い紙に木版で摺られています。大量に刷られたのでしょうが、こういうものは消耗品であり、残っている物は少ないです。今回の品は、一部破れがありますが、全体としてはまず良好な部類でしょう。
全部で、32種類のどん字がのっています。摺りが甘い部分もあり、全部読めるかわかりませんが、何回かに分けて、行けるところまでいってみます。ブログをご覧の方々も、わからないところをフォローしていただき、誤りなどを指摘していただけるとありがたいです。
今回は、右1列目の4字に挑戦します。
まずは、この字。
『昔』の読みは、「弘法大師」です。
【昔】を分解すると、廾、一、日となります。毎月、21日は、御縁日です。
これを笑点流に言うなら
「昔とかけて、弘法大師と説く。その心は、御縁日です」
となりましょうか(^..^)
【通】で用の部分が欠けた字です。男が家に入ろうとして看板をみて頭をポンとたたいています。
看板の読みは、「無用の者入べからず」
その意は、「用字(用事)がなくては 通とゐへん」
【嘉】の字の左下のカが口に重なった文字
男が、嵐の中、傘をひろげず、片方の下駄を手にもって、歩いている、「たいへんたいへん」と言いながら。
読みは、「喜(き)がちがふて いる嘉(か)」
【實】の字の母が部分が欠けた文字です。
女が炬燵に入ったまま、箒を手にした子供に、「さっさとはきや」と言っている。
読みは、「ままこ」。
そのこころは、「實の母がない」
いやー、面白いが、けっこう大変でした。
次回は、2列目の4字です。宿題です。
考えてみてください(^_^)
面白いですけど、難しいですね(-_-;)
宿題は、見なかったことに、、、(笑)。
宿題、自分に一番重くのしかかります(^^;)
夜中に目が覚めても、どん字が浮かんできて、必死に謎解きしているうちに夜が明けます(笑)
すごいですね(^^)v
全く読めませんがものすごくわくわくしてます(^^)v
楽しみじゃ(^^)v
今日も良い昼下がりでありますように(^^)/
でも、こういう遊びゴコロのあふれた江戸の時代は、今よりよほど豊かだったんでしょうね。
頑張ります。
頭の回転が早い江戸っ子?
町人は総芸人さん?のごときですね。
抑圧されていても、うまく出口を見つけるゆとりがあったのですね。
9ヶ月の妊婦が、「三」気づいたら、産まれるということでいいですか?
口入れや?のところがわかりません。
半平は、はんぺんのこと。平が半分しか書いてないから。
先に「ノ」をうちやといっていますが、千と十の関係ががわからない・・・。
大喜利みたいで楽しかったです。
江戸後期の庶民が抑うつされていたかどうかは難しいですね。とらえ方にもよりますから。少なくとも、物事を楽しんだり、ウサを晴らしたりする余裕はあったんではないでしょうか。それから、こんな瓦版が売れるのも、識字率が相当高かったからだと思います。
今度から解答を出されてから、一人で添削します。
それにしても最初に出された鈍字はわかりませんでした。解釈が書かれていなかったら、次もわからないところでした。
その解釈されたものを参考にして考えたまでです。