遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

木製六色珈琲カップ

2021年10月23日 | 漆器・木製品

今回は、木製のコーヒーカップ、6客です。

6個、色変わりです。

カップ:径 6.8㎝、底径5.7㎝、高4.2㎝。ソーサー:径12.7㎝、底径 7.8㎝、高 2.0㎝。昭和初期。

上のコップは、赤なのですが、赤系統のカップ&ソーサーは3個あります。正確な色名称はわからないので、とりあえず、この3個について、左から、小豆色、赤色、朱色としました。

小豆色:

赤色:

朱色:

同じように、緑系のカップは2種類あります。

モスグリーン(上写真右):

オリーブグリーン(上写真左):

黄色(薄茶色)は一個です。

あらためて6個の珈琲カップを並べてみると、微妙な色の違いがわかります。

実は、この珈琲カップ、私の秘蔵品です(大げさ(^^;)

特注品と思われる木製珈琲カップのやさしい感触を楽しみながら、一人、日替わりカップでコーヒーを味わうのが、コロナ下のささやかな愉しみであります(^.^)

 

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千家好 色替葎(むぐら)椀

2021年10月22日 | 漆器・木製品

先回の色替わり折敷に続き、色替わりの品です。

明治時代と思われる古い箱に入っています。

 

赤、黒、深緑、茶、黄、五色の色替わり小型吸物椀です。

表書きには、「五色無具良椀 壱席前」とあります。

懐石で使われる葎(むぐら)椀です。

内はすべて黒です。

全く傷はありませんが、内側の黒色は少し焼けています。これまで、かなりの回数、使用されたようです。

全体:最大径 7.7㎝、高 9.1㎝。椀本体:口径 6.3㎝、底径 5.3㎝。蓋:径 7.7㎝、高 2.0㎝。

木製。明治時代。

筒型の細い胴に、帽子のような蓋がチョンとのっています。この形が鄙びた藁屋に似ていて、そこに纏わりついた蔦(葎)から、葎椀の名がついたのでしょうか。

このタイプの椀は、箸洗ともよばれます。言い得て妙ですが、少しばかり直接的すぎますね(^^;

葎椀は千家好み(仙叟好、原叟好)と言われています。

今回の品のように、外側が単色で、腰に糸目がある物は、原叟好だそうです。

椀にも色々な物がありますが、蓋のおさまりが悪く、ズレることがしばしばあります。蓋は、本体にポンとのっているだけだからです。ところが、葎椀の場合は、蓋裏が胴に合うようにできています。

ですから、こんな芸当も(^^;

蓋裏に胴がぴったりとはまって、落ちません(^.^)

その一方で・・・

藁屋の屋根のような美しい形なのですが、先すぼまりなので、指先でうまくつかめません(^^;

ま、とにかく、かわゆい品です。

先回の折敷も5色の色替わりでした。ならばと、組み合わせてみました。

ピッタリとあいました(^.^)

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色替隅折四方膳(折敷)(5枚)

2021年10月21日 | 漆器・木製品

今回は、四方の隅が折られた膳、5客です。

5枚あります。

26.4㎝ x 23.2㎝、高 1.6㎝(厚 0.5㎝)。戦前。

最初、この品は、小料理屋のカウンターで揚げたての天ぷらなどをのせる膳かと思い、ずっとほうってありました(^^;

しかし、調べてみると、懐石に使われる折敷とよばれる吸物膳であることがわかりました。

折敷(おしき)とは、低い縁がある盆を指します。まあ、盆や膳に縁が必ずというほど付いていますから、全部折敷でいいはずなのですが、どうやらかなり低い縁の盆や膳を折敷とよぶ習わしのようです。

で、この品を見ると・・・

高さ1㎜ほどの縁が付いています(^^;

しかも、この縁は後から付けたのではなく、削り出したものであることがわかります。けっこう、手の込んだ品です。

それから、四隅の折れ。木目が繋がっていますから、木を斜めに取り付けたのではなく、隅をギュッと曲げてあるようです。

しかも、角張った辺は面取りになっています。

単純な形のわりには、手の込んだ品です。

今回の品の最大のウリは、五色の色替わりであることです。

赤、黒、緑、茶、黄。

この色調でこの五色なら、和のティストに合いますね。

これに味をしめて、以後、色替わりの器に少しばかりウツツをぬかすはめに陥ってしまいました(^^;

 

せっかくの折敷です。

吸物椀をのせてみました。

以前に紹介した独楽吸物椀

言わなければ、プラスチックとはわかりませんね(^.^)

 

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朱漆草花紋デミタスカップ(6客)

2021年10月20日 | 漆器・木製品

今回は、漆器のデミタスカップ、6客です。

これだけがセットになっています。

6客全部揃うと、なかなかに壮観です。

 

カップ:口径 5.4㎝、底径 3.2㎝、高 5.6㎝。重 30g。

ソーサー:径 10.7㎝、底径 6.6㎝、高 1.8㎝。重 42g。

スプーン:長 9.8㎝、幅(匙部) 1.9㎝。重 2g。

昭和初期。

この品も、木目が非常にわかり難いですが、木製です。全体に薄造りで、軽いです。

 

側面には、デザイン化された花模様があしらわれています。

ボディの曲線や底造りなど、かなり洗練されたフォルムです。

ソーサーにも、カップと同じ草花模様。

朱に黒が映えています。

和のデザインを巧みに生かしたデミタスカップ、模様やデザインなどに、アールデコの名残りを感じます。昭和初期頃の品だと思います。輸出用でしょうか。

かわいらしい小型のカップ&ソーサー、いかにも女性に受けそうです。

実はこのセット、まだ未使用です。

コロナが一服の今、間げきをぬって、一度使ってみましょうか。

口うるさい御婦人方の反応や如何に?(^.^)

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寒さで二色咲きが実現!

2021年10月19日 | ものぐさ有機農業

数日前のブログで、今年の酔芙蓉は、このまま終わってしまうだろうと書きました。

その後、昨日、今日と、急に寒くなりました。

ひょっとしてと思い、中山道脇の酔芙蓉の花を見てみました。

案の定、寒さで、咲く花の数は激減。一週間前、咲き誇っていた頃の十分の一、数個の花がまばらに開いているのみです。

 

今日咲いた白い花と昨日の花。昨日の花は、ピンク色に変化した後、役割を終え、萎んでいます。

 

ところが、別の場所に目をやると・・

白だけではなく、

ピンクの花もあるではありませんか。

今年も、何とか二色咲きが実現しました。

昨日咲いた花が、このところの冷え込みで、今日までもったのです。

要するに長生きしたのですね。

長生きは三文の徳(^.^)

 

 

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