ソメイヨシノはほとんど盛りを過ぎてしまいましたが、コロ子の住まう多摩地区の
しだれ桜は今が見頃です。
美しいお花の写真の後で、怖い話を読んで頂くのは、気が引けます。
けれども、4月10日・東京新聞夕刊に掲載されたコラム(紙つぶて)を
紹介せずにはいられません。
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不可解な「除染」 (執筆者 環境ジャーナリスト、小沢祥司氏)
新聞などで発表される福島県飯館村の空間線量率の値が、年明けから急降下した。
今年は積雪が多かったので、その影響だろうかと考えていた。
今年は積雪が多かったので、その影響だろうかと考えていた。
だが、三月末に事故後一年目の調査で村に入り、モニタリングポストを確認して
驚いた。線量測定器の置かれている場所の回りは徹底的に除染され、表土も入れ
替えられていた。持参した測定器で地上1メートルの線量率を測ってみると毎時
1.2マイクロシーベルト(単位は以下同)だったが、5メートル離れた場所では2.4
あった。しかも測定器の下には分厚い鉄板。これでは直下からのガンマ線はかなり
遮られる。実際に、文部科学省の公表値は1を下回っている。
驚いた。線量測定器の置かれている場所の回りは徹底的に除染され、表土も入れ
替えられていた。持参した測定器で地上1メートルの線量率を測ってみると毎時
1.2マイクロシーベルト(単位は以下同)だったが、5メートル離れた場所では2.4
あった。しかも測定器の下には分厚い鉄板。これでは直下からのガンマ線はかなり
遮られる。実際に、文部科学省の公表値は1を下回っている。
飯館村は原発事故で全域が高濃度に汚染されたが、村内でも汚染度に濃淡がある。
南部の長泥地区では、いまだに10を超える値が計測されるところがある。なのに
発表される飯館村の値は比較的低い地区の、しかも除染された場所に置かれた測定器
の値なのだ。村の現状を代表しているとは到底言えまい。同行した京都大学原子炉
実験所の今中哲二助教は「モニタリングポストの用をなさない」とあきれた。
南部の長泥地区では、いまだに10を超える値が計測されるところがある。なのに
発表される飯館村の値は比較的低い地区の、しかも除染された場所に置かれた測定器
の値なのだ。村の現状を代表しているとは到底言えまい。同行した京都大学原子炉
実験所の今中哲二助教は「モニタリングポストの用をなさない」とあきれた。
文科省に問い合わせると、除染は内閣府が実施したため関与していないという。
内閣府は「モニタリングポストが置かれていたことを認識していなかった」と答えた。
事前に調整しなかったというのだ。だが、ポストの周りを特に念入りに除染した
(ように見える)のはなぜか、答えはなかった。
内閣府は「モニタリングポストが置かれていたことを認識していなかった」と答えた。
事前に調整しなかったというのだ。だが、ポストの周りを特に念入りに除染した
(ように見える)のはなぜか、答えはなかった。
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モニタリングポストの周りを念入りに除染して、「線量が下がりました。さあ、
村民のみなさま、安心してお帰り下さい」なんて言おうとしているのかなぁ。
もしそうだとしたら、怖すぎます。
村民のみなさま、安心してお帰り下さい」なんて言おうとしているのかなぁ。
もしそうだとしたら、怖すぎます。