2018年7月25日(水)-26日(木)
9月中旬に入ってしまいましたが、私のブログは7月のお話しです
7月は、以前から気になっていた、
「徳本(とくごう)峠越え」のクラシックルートを歩いて来ました。
北アル クラッシクルート~徳本峠~霞沢岳~上高地。
このクラッシクルートは、釜トンネルが完成する以前まで、
上高地へと入るには、島々から島々谷川、島々谷南沢沿いを進んで徳本峠を越えて明神から上高地に抜けるルートであり、
その日本アルピニズム発祥における歴史的なアプローチ道でもある「徳本峠越え」を歩く機会に恵まれました。
ウェストンと島々谷のガイド・嘉門次が越えた徳本峠を、古典的なルートでもあります。
上高地の河童橋までのバス路線が開通したのは昭和8年のことであるらしいが、
それを本国(イギリス)で知ったウォルター・ウェストンは涙を流して悲しんだと言います。
さて・・・、そんな徳本越えは、どんな道なのか楽しみで、ワクワクします。
前夜は、
新宿発の夜行バスに乗車し、早朝、新島々で、山友さんにピックアップしてもらい、
安曇支所の駐車場をお借りし、登山口へ。
駐車場から徳本峠登山口迄は10分程。
徳本峠入口から上高地まで20km!
程なくしてゲート前。
結構厳重な鎖グルグル巻きでした。
ゲートを開けて、まずは平坦で長い島々谷林道歩きです。
森はどんどん深くなってゆくが、緩斜面の登山道が、島々谷に沿って伸びています。
都会の酷暑から逃れて来た私は、島々谷を流れる沢の音にリラックス気分でした。
林道終点の二股で小休止。
入ってはないけど、トイレもありました。
二股からもずーっと沢の流れる音を聞きながら、道はまだまだ緩やかで、
リラックスしながら歩けます。
ホント、気持ちの良い森林浴気分。
紅葉の時期は、カメラを抱えた人々で賑わうのかな?ってくらい、
紅葉の時期も、きっと最高の場所でしょう♪
幾度となく橋を渡る。
途中、炭焼きがまの後があり、昔の人々の生活が伺えます。
再び橋
こんな道も好きだなぁ~。
良く整備された登山道、このクラッシクルートはいつまでも残してもらいたいルートです。
森も青々、生き生きとして綺麗だし
紅葉の時期は、カメラを抱えた人々で賑わうんだろうなと、またまた思ってしまう場所。
そんな事を、思いながら歩いていると、
再び橋があり、その橋は「岩魚留橋」と書いてあった、奥には小屋が見える。
今は営業してない、岩魚留小屋だ。
清流の音を聞きながら、小屋の軒先をお借りしてランチタイム。
山友さんに貰った、鮭がたっぷり入った、おにぎりが美味しかったなぁ~。
このルートは、徳本峠まであと1時間という所迄ずっと沢沿いの登山道なので、
マイナスイオンを沢山浴びながら、気持ち良く歩けます。
岩魚留小屋を過ぎると、山野草もちらほら。
心が和み、目を楽しませてくれる山野草。
森はさらに深くなってゆく、もののけの森か?
徳本峠まで、後1.9キロだ。
この辺りから傾斜がきつくなり、頭の中は早くテン場に着いてビールが飲みたいモードになって来たが、
まだ、ちから水と言われる水場が現れてない、ちから水はまだか?まだか?
そろそろなのだが、その気配がない。
小さな沢が流れてる場所があった・・・
ここがちから水なのか?いや、ちから水と間違いやすい場所ではあるが、ここではない。
ちから水手前でやっと、辺りの山が見えてきた。
そして数歩進むと、そこには
細い水量ですが、「ちから水」の看板。
濁りもなく、冷たく疲れが吹き飛ぶくらいの美味しさでした 。
徳本峠まだ1キロ、ここからさらに傾斜はきつくなり、後1キロがとても長く、
沢を離れてつづら折りの坂を登れば徳本峠に到着なのだ。
そして、この辺から蚊の大群に悩まされる事となる。
着いた!徳本小屋「峠の宿」だ。
テン場代を払って、穂高連峰が見渡せるテン場にテント設営。
目の前に穂高連峰が真近に見える
(前穂・明神・奥穂・ジャンダルム etc. 「ここでしか見れない角度だ !」と)
設営後、早速ビールで乾杯♪
赤く染まる山々を写真に収めたかったけど、テントの中から一歩外に出ると、
蚊の大群に襲撃されるので、静かにテントの中で宴の準備です。
今回の夕食は豪華で、サラダにカツ丼でした。
おやすみなさい。