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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

北京旅行記VOL 3 話したいことがいっぱいの3日目、お腹いっぱいでちょっとウンザリ気味!?

2008-01-04 01:07:10 | 旅行記
北京3日目は、いよいよ故宮博物館=紫禁城へ。

映画“ラストエンペラー”を最初に見たのは中学生くらいだっただろうか?内容が全て飲み込めたわけじゃなかったけど、強い衝撃を受けたのを覚えてる。(余談だけど、当時親戚のおばさんが主演のジョンローンに夢中になって何度も映画館に足を運んでいた。これも一種の韓流の走りのようで面白い)
2度目に見たのは5年くらい前。さすがに中身も全て理解出来、溥儀がコオロギを見つけるシーンと、最後過去が坂本龍一の音楽と共にフラッシュバックされるところなんかは、もう胸がいっぱいになって画面が涙で曇ってしまう。

その舞台となった紫禁城。門を潜った時はホントに感激だった。

紫禁城の前にはあの天安門広場がある。百万人収容できる世界一広い広場。幾度も闘争の舞台となった悲しい広場でもある。第2次天安門事件があった時、私は小学生で、ニュースで耳にしたことはあっただろうけど、それこそ何が何だかまるでわかってなかった。今でも天安門事件でいったい何人犠牲になったとか、真実がどうだったかは、中国側は明らかにしていないけど、今はとても平和でただ広いだけのこの広場に一体どれだけの血が流されたかは、想像も及ばない。

その天安門を潜ると紫禁城が広がる。
広大な敷地だ。部屋数は全部で9000くらいあるっていうから気が遠くなる。公開していないところも多く、公開してる部分を全部廻るのも大変だと思う。
残念なことに、今は補修工事中で2005年から始まって2021年頃に終わるらしい。
溥儀が即位式を行い、またコオロギを隠した太和殿も工事の真最中で、ビニールで覆われ屋根しか見れなかったのが非常に残念。

リアルだったのが、溥儀や西太后が暮らしてた部屋。これは、城に対してはやけに小さく、ちょっとお金持ちの人が暮らしてた部屋くらいの規模に思えるのは私だけ?この規模にして、この中身はなんか不思議。でもガラス窓越しに彼らが使っていただろう家具とか見ると、おおおーって全てを目に焼き付けておきたいくらい感動。私は結構、かつて人の暮らしてた匂いがする処を見るのが心底好きなんだと今書いてて思った。


紫禁城を出た後は、景山公園へ。ここは紫禁城の目の前。風水の関係で造られた人口の山だ。中国人はほんとに昔から風水を大切にしているらしく、それによって川を造ったり、こうやって山や湖を造ったりっていうのは、観光していると実によく耳にする。そして、1960年代半ばから約10年間に渡って続いた文化大革命。これによって傷ついた文化財も数多く目にする。時には目に出来ず、話だけ聞く場合もあった。

本当は旅行前に慌てて買った“ワイルドスワン”を全部読んでから行けたらもっとよかったんだけど、読み終わらないまま旅に参加し、帰ってから(本は読み途中)ウィキペディアでいろいろ調べていくうち、この文化大革命や、中華人民共和国の誕生など、ものすごい激動の時代だったんだなあと今更ながら、驚いた。これまでこんなにも知らないでいた自分がちょっと恥ずかしくなってしまった。


とちょっと話が反れたけど、お昼は刀削麺を食べ、午後は胡同へ。
胡同地区では輪タクに乗って、北京の下町風情を楽しむという観光。
私たちを乗せてくれたおじさんは、ひどくボロボロになった毛布を膝にかけてくれ、出発。ガタガタ道に、ペダルの欠けた自転車、キイキイ言いながら、レンガ造りの平屋街をビュンビュン進む。寒いんだけど、おじさんのかけてくれた毛布がやけに暖かい。

ここでは、実際に現在住んでる人の家を家庭訪問させてもらえた。珍しい中庭を囲んで東西南北に家が建つチョウさん一家の家。なんだか申し訳ないくらい、今さっきまで人が寝ていた気配のするような寝室にそのまま入れる。中に入ると想像以上に狭く、またこういった庶民の住む平屋にはトイレやお風呂もない。だから、北京の街では、公衆トイレをたくさん目にする。こういった暮らしの人たちが使うためのトイレだ。

高層ビルは東京よりも多く目にした気がするけど、一方ではこういった平屋もたくさん建ち並ぶ。私たちが泊まったホテルはあんなにゴージャスなのに、一歩通りを入ると、こう。今よく使われている格差とはこうゆうのを言うのだろう。ここに来て何も感じないわけはない。


夜は北京ダックを食べ、その後中国雑技団を見に行った。
安っぽい劇場で、自分用に花の刺繍のきれいなシルクのアクセサリーケースを買った。一万円しか両替しなかったので、結局これが唯一のお土産になった。

雑技団。これもいつか見てみたかったものだったので感動。
サーカスとか、マジックとかそうゆうの見に行ったことがないので、いい機会だと思って行ってヨカッタ。
雑技をするのはまだほんの子供。小さな頃から特訓に特訓を重ねるらしい。ひとつの自転車に十何人で乗ったり、華麗な跳躍での輪潜りなど、はじめ行きたがらなかった弟は、最後一番感動していた。


鑑賞後、ホテルに戻りそれから街へ。ホテルの隣が王府井小吃街もある、とても広い歩行者天国にもなっている。両脇にはデパート。すごくたくさんの人が歩いてて夜遅くまで賑わっている。その王府井小吃街は、屋台が建ち並び、匂いもすごい。(たぶん臭豆腐?)中国では串という文字をよく目にする。どうやら何でも串にさしちゃうみたいで、みみずとかさそりとか、虫系もたくさん串焼きになるらしい。
歩行者天国の終わりの方にツアーの人たちが10元ショップといって騒いでた店を発見。キムラヤ(もう潰れた??)みたいな感じかなあ~?観光客向けであることは確か。ここで10元(約170円)で友達に七宝焼きブレスレットを買う。
それから、そのちょっと先のスーパーで、弟がお酒や、北京キャンディ(ピーナッツ味で、見た目とは裏腹にかなり美味しい)を買って、そこでお金を全て使い果たした。お店の人が5元おまけしてくれたのが、商売にはガツガツしたイメージがあったので、なんだかすごく嬉しかった。

長くなってしまい、すみません、もうちょっとだけ。
この日は最後の夜だったので、またホテルのバーへ行き、北京スリングというオリジナルカクテルを飲んだ。これが青リンゴ味ですごく美味しい。もし、行かれる方、ぜひぜひ飲んでみてください。私もこれ絶対また飲みたい!!!!と北京スリングに酔いしれていると、0時過ぎ、バーを閉店するというので、やけに早いなあと思いながら、まだ飲み終わらないドリンクを持って部屋に戻ろうとすると、ロビーのところに、この時間とは思えないくらいたくさんの人が。不思議なことに髪をセットされてたり、メイクしてもらってる女性がいたり、その横ではソファに埋もれて爆睡してる人もいる。なんだろうと訝りながら、そのままロビーで飲んでたのですが、やっとこんな時間に閉店したわけがわかった。それは撮影だったのでした。


非常に長くなってしまったけど最後まで読んでくれてありがとう。。
書いた自分もすっかり疲れてしまった・・・・

北京旅行記最終日の続きはまた・・