4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

最近のニュースについて

2008-10-26 09:56:30 | とりとめもない話
妊婦が8病院をたらい回しにされた挙句死亡したというニュース。
臨月の私にとっても正に見に迫るニュースでありました。
最近では、厚生省の舛添大臣と都知事石原氏との責任の擦り付け合いみたいなのも報道されてますが。。

産科の医師不足は訴訟の多さやその他諸々の事情から理解らなくはないのですが、

そもそもこの事態、もしかして伝達ミスだったりしないのかなあ?という気がしないでもありません。

たとえば、昔お誕生会でよくやったゲームで、5人一組なんかを何組か作って、紙に書かれた長い文を最初の人から伝達していくと、最後の人までちゃんと最初に回した通りの言葉が伝わっていくかというゲーム。やった事ある人も多いんじゃないかと思いますが、私はこれが好きでした。だって最後は笑えるくらい違う文章にすり替わってしまってるから。

今回のケース、もしかしたらそんな風なこともあったんじゃないか?という気がしてしまったのです。

かかりつけの産科医が伝えた臨月の妊婦がひどい頭痛を起こして苦しんでいる⇒電話を受けた人から当直医師へ、そもそもちゃんと伝わってたのか?もしかしたら、その段階で間違って伝わっていたのかも!?当直医一人で忙しくワラワラした中で、きちんと医師に伝えられる事が出来たのか?先生側もちゃんと話が聞こえていたのか?よくトラブルがあって、それを多忙を極めている上司に伝えなきゃいけない時、遠慮しながら事の顛末をモゴモゴ話すに至り、忙しい上司から途中話の腰を折られ、話の途中なのに間違って解釈され、(違う、違う、そうじゃなくて~)なんてこともあります。

医療現場で働いてると、こうゆう緊急事態が日常の業務。人間だからその緊急事態に緊張の糸が切れる時もあると思います。本当はそうゆう現場でそうゆうことがあっちゃ絶対にいけないんだけどね。でもやる気が起きなかったり、いい加減になっちゃったり、私も昔病院で働いていた時、我儘な患者に我慢できなかったり、親切に振舞えなかったりも結構ありました。今思えば、あんなことじゃいけなかったなあと反省しています。

病院側も手一杯。常識のない人の救急車の乱用にも苛立っているでしょう。
でも都立病院の患者の受け入れ拒否も実際受けたことがあり、どうして都立なのに診てくれないでわざわざこっちに廻してきたんだろう?と憤慨した事もあります。
(その人は浮浪者のような人で、内科受診を都立病院から拒否され、私のいた病院に廻されてきたのでした)


なにはともあれ、亡くなられた妊婦さんがご自身10ヶ月誕生を楽しみに、お腹の中で大事に大事に育ててきた赤ちゃんとの対面が永遠に果たせなくなった事、可哀想で言葉もありません。都知事も、厚生省大臣も責任の擦り付け合いをするんじゃなく、もっと懸命な策をこれを機に考えていって欲しいです。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。