新年の挨拶に続き早々の二話目の投稿なのだ
今年の正月は静かに過ごす予定なのだ
初詣なども様子を見ながら近所の小さい神社で行うことにした
分散初詣が流行っているようだ
探してみれば、意外に知られていない良さそうな神社が沢山あるのだ
まるでギターのような感じなのだ
名も無きブランドの良いギターもきっとあると思う
自分に合ったギターは必ずあると思う
そんなギターに巡り会うまで旅は続くのだ
ご存じのように私は昨年の後半に長年連れ添ったレスポールと決別した
アコギなどを含む断捨離の一環としての決断だった
実は過去にも何度も手放そうと思うタイミングがあった
それを止めたのはレスポールを販売した行きつけの楽器店の店員さんなのだ
私の性格を知り尽くしているのだ
過去にも手放したギターを買い戻した経験が数回ある
そんな流れを汲んでのドバイスだったと思う
「またレスポールが欲しくなりますよ」
「ストラトだけじゃ物足りなくなりますよ」
幅広い音楽を好む私にとって適切なアドバイスだと思う
ゴリゴリのロックにしか興味がないならばハムだけで良い
十年以上前に私がギターを再開した初めの一本はエピフォンだった気がする
満足して弾いていた記憶が蘇る
実際に初期の楽曲の多くはエピフォンレスポールで作った
評価を兼ねて楽器店の店員さんたちに聴いてもらったのだ
他人に自分の曲を聴いてもらうという第一弾だった
「カッコいいけど・・この曲はシングルが似合うような気がします」
「クリーン系のアルペジオなんか重ねた方が良くないですか?」
「ベースも打ち込みじゃなくて本物を弾いた方が迫力出ますよ」
というアドバイスで開眼したのだ
アドバイスとはこういうものなのだ
社交辞令で褒めるだけのアドバイスはいらない
手厳しいアドバイスこそが友情であり愛情なのだ
そんな感じでフェンダー系に興味を持つようになったのだ
何故だか廉価のストラトを経験することなく一気にUSA製の買った
店員さんの実機のツインを二台(年代違い)とスタジオを無料で試奏の為に貸し出してくれた
いつまでも廉価のギターの領域を出られない私の背中を押してくれたのだ
アメデラの存在を提示したのは私なのだ
楽器店の勧めではないのだ
輸入元の楽器店から取り寄せてくれたのだ
準備万端の状態で連絡が入った
2時間ほど試奏したような気がする
正直な話、当時の私にはシングルの良さが分からなかった
勢いで話が大きくなってしまったことを少し後悔したのだ
「ダメならお店で売るからいいですよ」
と言ってくれるものの気が引ける
本当に仕入たかったギターではないと思う
店員さんはインテージタイプのストラトが好みなのだ
結局、引っ込みがつかない私は買ったのだ
後悔が満足に変わったのは購入から数年後なのだ
現在はお墓につれていくような良き相棒になった
レスポールを買ったのはその後なのだ
レスポールに関してはレギュラーラインが数本店頭で売られていた
当時はバンド系のアニメが流行っていた気がする
楽器店はアニメでもリアルなバンドでも流れにのりたがる
またそれに乗り遅れてはダメなのだ
旬はは短い
あっという間にブームが去ってしまう
ペイジ師匠に憧れる私にとってイメージリーダーがアニメの女子高生ということに強い違和感を覚えたのを記憶している
「大丈夫ですよ 僕の年代はギタリストをイメージしますから」
何となくモヤモヤしていたことを思い出す
時代が少し変わっていくのを予感していた
ギターヒーローのベクトルが変化しているのだ
去年も空前のアニメブームだった
老若男女問わず夢中になって語っていた
流れに便乗していた
特にアニメ好きでもない私はやはり違和感を覚えた
この時代に生きていることは事実なのだが・・
違和感ばかりの毎日なのだ
少し脱線したが・・
レスポールに関しては楽器店に背中を押されたのだ
まぁ、雑談の中で私が勝手に盛り上がってしまったのだ
すでに楽器店の店員さたちや常連客の何人かがレスポールを持っている事実も背中を後押しした
日本人は右へ倣えの国民性なのだ
多数の人がやっていること、持っている物が正義だと感じる
「そこそこのキャリアになったらレスポールも欲しくなりますよね」
後にこの言葉が大きな間違いだった事に気づく
ベテランでもレスポールに見向きもしない人も少なくない
レスポール未経験者は少ないと思う
要するに私のように一回は試しに買ってみるのだ
そしてしばらく使ってみるのだ
非常に正しい流れだと思う
巷にはこれまたマニアックな層がいるようでお手軽レスポールを求めない
「レギュラーラインはレスポールじゃね~からさ」
この上の価格帯欲しい人は買えば良いのだ
私はレギュラーラインにこそ旨味が詰まっていると思う
実はメーカーが一番力を入れる生産ラインなのだ
要するに『売れ筋』なのだ
メーカーの屋台骨であり未来がかかっているのだ
売れ筋が低迷するようでは危機的な状況に陥る
作る側も難しい命題を求められる
非常に弾き手のゾーンが広い
頑張ってお金を貯めて買う脱初心者からプロまでと幅広い
海外ではプロのご用達のラインなのだ
海外のプロにとってギターは商売道具なのだ
大切にするが特に思い入れもないように感じる
壊れたら修理してダメなら買い換える・・
大切なのはその先にある生活なのだ
国内外を問わず、プロの価値観は非常に参考になる
特に誰ということもないが・・
雑誌などでで見かけるプロの言葉に影響されることも多い
特に気になるのが楽器や機材との向き合い方なのだ
「最近はスタジオで練習も減りましたね」
「最終的なレコーディング一発ですよ」
「自宅でDAWで作曲する機会が増えました」
「アンプって無くなっていくかも?って・・」
無くなることはあり得ないと思う
しかしながら、
アンプをリアルに鳴らせる機会が激減していくことは間違いない
時代の流れでもあり、同時に技術の進歩なのだ
近年はマルチエフェクターの技術が格段に向上している
10年以上前から廉価なモデルを中心に使ってきた
モデルチェンジする度に進化しているのだ
筐体だけを新しくするようでは消えてしまう
巷のユーザーを甘くみているメーカーは生き残れない
やはり、ここでも大事すべきは一般層なのだ
10万円を超えるようなマルチを躊躇なく買える人は少ない
「頑張れば何とか買えるけど・・」
趣味で頑張ってはダメなのだ
お金はもっと有効に活用すべきなのだ
言葉はアレだが・・
余ったお金で趣味を楽しむようなイメージでも良いと思う
趣味が生活母体を圧迫するようではダメ
親子で暮らす人はお母さんに・・
結婚している人は奥さんに・・・
自分の楽器の値段を正直に告げてみていただきたい
それで賛同を得られれば、
”正しい買い物”
だといえる
独身の人は自身の経済状況と相談なのだ
ローンを組むという方法も一つの購入方法だが・・
私はあまり好きではない
完済するまで気が重いのだ
新しく買ったギターのワクワク感よりもローンの重圧が重い
新しい物に人は慣れてしまう
これは値段を問わずなのだ
10万円のギターも100万円のギターも
その気持ちの衰退時間に大きな差はない
飽きるというよりは購入時の興奮が萎えるという意味なのだ
同時に使い込むほどに沸々とした感情が湧いてくる
それは愛着であり信頼であり期待でもある
押し入れにしまったままのギターからはこの感情は生まれない
私は楽器を満遍なく使う環境作りを常に思い描いている
その一つの決断が断捨離だったのだ
当たり前だが・・
レスポールを弾いている時には他のギターを弾けない
実はレスポールを手放そうと考えていた頃にはネタで弾いていた
当ブログ用のネタとしてレスポールを弾いていた
好きになる為にの努力は惜しまなかった
エスカッションの交換など面倒臭い作業にも手を入れた
ギターはルックスでは弾けないことに気づくのだ
ルックスが良くなっても弾き難いことに変わりはない
ナットを交換して弦落ちしなくなっても前後の重量バランスの悪さが改善されることはない
内部配線の交換でノイズが激減しても音に変化が訪れることはない
ノイズ対策はエフェクトではないのだ
マイナスを0に戻す作業なのだ
事故で破損した車を修理するような感じ
あまり弾かないギターやアンプ使いが多いギターは気にしなくても良い気がする
まぁ、色々と手をかけたギターだった
エピフォンの良いランクのレスポールが二本買えるくらいお金をかけた
塗装の修理やブリッジ交換など変更&修理箇所は数え切れない
結果的に問題点はすべて解決したが・・
根本的な問題として私には向いていないことが分かったのだ
気になる部分を克服することで本質が見えてきたのだ
そもそもがハムの音があまり好きではない
10年前は好きだった
肉好きの人が魚好きになったような感じ
濃厚な肉も毎日食べれば飽きる
直線番長的な豪快なアメ車も毎日乗れば飽きる
豪快で肉感的なアレなお姉さんも毎日では疲れる
喩えが適切かは分からないが・・・
ハムの一辺倒な音に食傷気味になっていたのも事実
読者の皆さんはジミヘンのプレイを観たことがあるだろうか?
時に繊細で時に豪快なのだ
足下のファズで繊細なシングルをコントロールする様に惹かれた
私のツボにハマった
後に色々と調べていくうちに繊細系なギタリストの多くがフェンダーを愛用ししていることを知るのだ
エリックジョンソンがレスポールを弾いている画が浮かばない
シングルにはアクセルを微調整する繊細さが求められる
もちろん、ハムでも繊細な表現は可能だが・・
私を含むその辺の素人では無理
むしろ、そんなプレイにはシングルで練習した方が近道なのだ
ある程度シングルが鳴らせるような状態でハムを弾くと楽しい
自分の成長に気づいているのだ
当ブログもかなりレスポール層からの訪問が減った
過去の記事でもレスポール絡みが減った
やっとレスポールの濃度が薄まってきた
レスポールに興味がある人は他を探して欲しいと願う
ストイックにレスポールを追求しているブログを見つけてほしい
私にレスポールの前向きなネタを求めても無理なのだ
私はレスポールの出涸らしなのだ
しかしながら、ギターを語る上ではその存在は欠かせない
フェンダー系ギターの良きライバルとしてレギュラーポジションを与えたい
フェンダーギターの引き立て役になってしまう表現は御了承いただきたい
人は自分が持っている物を贔屓目に見てしまう
それで良いのだと思う
「俺って何でこんなダメなギター弾いてるの?」
「もしかしてマゾ気あるのかな? 自分虐め?」
こんな人はいないと思う
自分が買ったギターを眺め、その音を心から楽しむ
「良い買い物したなぁ・・ 弾き易いよ」
「キラキラしてイイ感じだなぁ 違うね」
自己満足は大事なのだ
他人に媚び売る買い物など本末転倒なのだ
自分が気持ち良くなる・・
お裾分けはその先の話なのだ
今でもレスポールの塗装に関する過去記事が人気なようだ
常にトップ10に入っている
過去にエピフォンを改造(コンター加工など)も人気なのだ
過去には音に関する記事も沢山書いたがまったくヒットしない
ここから何が読み解けるのか?
巷のレスポールファンは不安な気持ちを抱えているのだ
一歩踏み出せない何かを抱えているように感じる
そんな解決策を見出せないままにネット検索を彷徨っているのだ
同時にレリックに関する過去記事も人気がある
テレキャスやジャズベなどはコンスタントに上位に食い込んでくる
広義の意味でエピフォンの加工もレリックに含まれるのだと思う
もはや、巷のギター弾きの関心はピックアップ交換ではない
さらなる刺激を欲しているのだ
ピックアップ交換も不動の改造メニューだが・・
少し古いように感じる
私が若い頃がピークだった
ギターがバンバンに売れていた時代の産物なのだ
ピックアップ交換というお遊びなのだ
小学生が自転車を改造して楽しむ感覚に近い
「僕のハンドルグリップカッコいいでしょ?」
「ライトの電球も黄色くしたよ フォッグランプ」
自転車を塗装する友達はいなかった
ある日、塗装の仕事をしている父親を持つ友達が自転車を塗り替えてきた
安い自転車だったが・・
その日からその友達の自転車が憧れの的になった
市販の色ではあり得ない色で塗られていた
見る方向で少し色が変化するのだ
ドラゴンテレのピックガードのような感じ
今になって思えば友達のお父さんは少しヤンチャなタイプだった
腕前は一流なのだ
小金持ちの友達が悔しそうに指を咥えている光景を思い出す
お金で買える物には刺激が少ない
「それってお金あれば買えるから」
「僕は買わないだけ 勿体ないから」
という事になるのだと思う
”貧乏人は知恵を絞れ・・”
これは私のギター道の基本理念であり
常々自分自身に言い聞かせている言葉でもあるのだ
お父さんに自転車を塗装してもらった友達は後に父親と同じような職業に就いた
腕が認められて大成功しているのだ
会社組織にしてビルを建てた
美人の奥さんと子だくさんな家庭を築いているのだ
一方、何でもお金で解決できると信じていた小金持ちの友達は消息不明になっている
何処かで頑張っていると信じたいが・・
私の耳には届かない
お金で物事を解決する人は急場に弱いのだ
趣味のギターと人生をリンクさせるのもアレだが・・
私は共通点があるように思っているのだ
創意工夫こそが美徳だと考える
これができる哺乳類は人類だけなのだ
ギターは人間だけに与えられた至福の時間・・
もっとディープに楽しんでも良いと思う
買ったギターをそのまま弾くだけでも悪くないが・・
私はもっと深い部分の刺激が欲しいと感じる
それがハードなレリックであり、DAWでの音楽作りだと思う
ギターを良い服に喩えていただきたい
良い服を買ったが・・
披露する場所がない
行く所もない
では少々寂しい
何時になるか分からない真空管アンプを待ち焦がれているならば手持ちのトランジスタアンプで即遊んだ方が何倍も楽しい
高価なギターをビクビクしながら白手袋で弄っているならば、ガンガンに弾き
倒した方が何倍も楽しい
お手軽ギターで世界に一本のギター制作に取りかかってみるのも楽しい
楽しさは自分で見つけるものなのだ
価格調査の検索くらい虚しいものはない
私は欲しい楽器が見つかるまではその類いの検索はしない
私にとって市場の価格や価値などどうでも良い話なのだ
使うならば持っているし、不用ならば売ってしまう
「売るならお得な方法が良くない?」
良くないのだ
梱包したり、色々と面倒臭い
そんな部分に労力を使いたくないのだ
”時は金なり・・”
出会いと分かれも早さが大事
現代はスピードの時代なのだ
新年早々に疲れたのだ
元日からこんな怪文?を
書いているのは世界広しとも私だけだと思う
今年は一層、ギター濃度をアップさせていきたい😎