五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

表装展最終日に思う

2016年07月09日 | 第2章 五感と体感
表装展最終日に思う2016年7月9日

京橋 メゾンドネコでの個展は、本日最終日です。
14時~14時半は、金剛流能楽師による謡と能と表装のお話会です。
会場が狭いので早めにお越しください。

連日多くの方々に観て頂き、表装を伝えることができていますが、掛け軸や屏風を身近に感じて頂く良い機会になったとしみじみ感じています。

床の間に掛けるような敷居の高いものだけではなく、リビングや玄関、トイレに掛けて、普段目にするものとして楽しむための表装もどんどんお披露目していくことも大事な使命のようです。
日本画を描く人と表装手の付き合う距離が離れている事も、今回の作品展で意外な気付きとなりました。

私自身、美術畑から入った表装の世界であるため、私にとっては普段通りのお付き合いであっても、表装する側から美術家との付き合いを深めていくことは、昔から難しいものであったのかもしれません。でも、これからの時代、そんな隔たりを超えたお付き合いに努力する必要性を感じます。

美術家と職人という「性格」の違いはありますが、人と人の関係性には隔たりはないはずです。
その性格を互いに尊重しつつ、伝統的な性質を上手に超えた関係性を再構築していけば、もっと面白い仕事が成り立つと確信めいたものも感じます。

美術家も表装手もそれぞれ文化や歴史の学びが必要で、数寄者の育成をする導き手の存在が薄れていることにも影響があるのかもしれません。

好奇の目を持ち、謙遜に人と付き合い、学び合っていく姿勢は、きっといつの世にも大切で普遍的な姿勢でありましょう。

最終日、大切に時を過ごしたいと思います。

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作品展「祈りの掛け軸展」 12時半~19時です。最終日は17時まで。

東京都中央区京橋1-6-14 佐伯ビル2階 (木造の二階建てのお家)
東京駅から徒歩10分以内。京橋駅、室町駅、双方から5分の場所です。

詳細はメゾンドネコのホームページをご覧ください。

6月の江戸表具を愛する会にお越しくださった皆様に深く感謝申し上げます。
世田谷美術館に出品した作品とはガラリと雰囲気が変わります。
多様な掛け軸のカタチをお楽しみください。


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