五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

理想と現実

2016年07月30日 | 第2章 五感と体感
理想と現実2016年7月30日

「こうあらねばならない」「~せねばならない」「~すべき」とか、「世間はこういうものでしょう」、「普通はこうだよね」というような思い込みは、自分が生まれてから今日までの生育史で育まれた考え方であり思いでありましょう。

理想と現実のギャップは、ふとしたことで自分の中から湧いてきます。

先日、仕事帰りの電車の中で、湘南の海で遊んだ帰りと思われる欧米系のカップルの女の子がイヤホン付けながら大声で歌い出しました。シーンとした静かな電車内でシルバーシートに座って、楽しそうに歌っています。隣に座っている男の子は、そんな彼女と一緒に自撮りをお楽しみ中。
私自身、「ああ、外国人か~、しょうがないわねぇ~文化が違うよね・・」と、呆れながらもそんな気持ちが湧きました。
そんなところに次の駅に着くと、多くの人が電車に乗り込んできました。
「どうするのかなぁ~」とチラ見していると、よたよたのおじちゃんが入ってきた途端、女の子は慌てるように立って、そのおじいちゃんを直ぐに座らせました。電車内で若者が高齢者に席を譲るために慌てて立つという行為は、ヨーロッパの電車内ではよく見かける光景です。
私だけでなく周囲もちらりとその様子を見ていました。
大きなトランクと買い物袋を混んだ電車で寝かせて置いていた彼らは、次の駅で静かに降りて行きました。

しょうがないわね~という諦めの気持ちは、外国人だから日本人の習慣とは違うという瞬間的な思いから湧いてきたもので、次の愛ある行動にホッとした気持ちは、私の「するべきだ」という概念が叶ったからこそ湧いてきたものでありましょう。日本の都心では、高齢者が乗ってきても若者が反射的に慌てて立つという行為はほとんどしないように思います。
結果的にヨーロッパでよく見かけてきた懐かしい光景に出くわし、ほっこりした気分で帰路に着きました。

理想と現実のギャップから湧きだす不安感の事例を一日の生活から意識化してみると、いろいろな自分の概念が見えてきます。
ホッとしたことで、解消した不安感を思い起こしてみると一日の生活の中で多々経験しながら生活していることに気付くはずです。

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