今月22日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
スーパーライト級戦(12回戦):
WBAライト級レギュラー王者ジャルボンテ デービス(米)KO7回1分44秒 元WBCライト級暫定王者ライアン ガルシア(米)
*無冠戦ながらも、28戦全勝(26KO)のデービスと、23戦全勝(19KO)のガルシアが拳を交えた世界中が注目した大一番。試合は期待を裏切らない緊迫した好試合でした。
2回にガルシアがダウンを喫したものの、一進一退の攻防が続いたライバル対決。7回中盤に、デービスの左ボディー炸裂後、数秒後にガルシアが膝をつく形でダウン。そのままテンカウント内に立ち上がることが出来ず試合は終わっています。
ライバル戦を制し、全勝記録を29(27KO)に伸ばしたデービス。リング外で問題を起こしすぎているため今後のキャリアが不透明ですが、近い将来に次の試合が行われることに期待しましょう。
今回の一戦はライト級を若干上回る契約体重で行われましたが、デービス、ガルシアが主戦場としている2023年4月30日時点でのライト級の王者たちを確認しておきます。
WBA(スーパー):デビン ヘイニー(米/防衛回数1)
WBA(レギュラー):ジャルボンテ デービス(米/4)
WBC:デビン ヘイニー(米/6)
IBF:デビン ヘイニー(米/1)
WBO:デビン ヘイニー(米/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位
日本:宇津木 秀(ワタナベ/2)
WBAスーパーミドル級戦(レギュラー王座):
王者デビット モレル(キューバ)TKO初回2分22秒 挑戦者ヤマグチ ファルカン(ブラジル)
*当初、注目株のセナ アグべコ(ガーナ)との防衛戦を予定していたモレル。しかしアグべコが試合地となった米国ネバダ州のライセンスが取得出来なかったため、試合直前に2012年ロンドン五輪の銀メダリストファルカンと対戦する事となったモレル。しかし代役をものともせず、あっという間にスタンディング・カウントを含め2度のダウンを奪い勝利。初のラスベガスのリングで強烈なデモンストレーションに成功しています。
昨年11月に対戦したアイドス イェルボスヌイ(カザフスタン)が試合後、睡状態に陥いるというアクシデントに見舞われまれたモレル。その後イェルボスヌイが無事に回復した事もあり、今回の試合では何ら悪影響は見られませんでした。同級の4つのベルトを保持しているサウル アルバレス(メキシコ)のキャリアの終焉が確実に近づいているだけに、今後のモレルの活躍に否が応でも期待が集まってくるでしょう。
今年でロンドン五輪から13年経ちます。先月末に金メダリストの村田 諒太(帝拳)が引退を表明し、村田に敗れ銀メダリストとなったファルカンが、やっと世界挑戦にこぎ着けたと思ったら142秒で敗北。これも時代の流れと言うのでしょうかね。
下記はモレルを含めた、2023年4月30日現在のスーパーミドル級王者たちとなります。
WBA(スーパー):サウル アルバレス(メキシコ/防衛回数5)
WBA(レギュラー):デビット モレル(キューバ/5)
WBC:サウル アルバレス(メキシコ/4)
WBC(暫定):デビット べナビデス(米/1)
IBF:サウル アルバレス(メキシコ/1)
WBO:サウル アルバレス(メキシコ/2)
WBO(暫定):ジョン ライダー(英/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位