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近鉄特急、一部「運休」 拡大へ
コロナ禍の影響は、鉄道会社にも…
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あす1月30日(土)から、近鉄特急の一部運休が拡大(運休列車の追加)されるそうです(
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週明け2月1日(月)以降は<平日ダイヤ>の特急も一部運休になるそうです。
また、同じタイミングで、一般列車(普通列車)の一部にも運休措置が取られるそう。
運休の期間は、いずれも「当分の間」とされています。
詳しくは、近鉄電車ホームページをご覧ください。
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<画像>運休拡大:近鉄京都駅「特急」発車時刻表 (ダンポポ作成)
土休日ダイヤ (1月30日以降の土休日。当分の間)
京都→大和西大寺方面ゆき 特急
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↑京都駅発、特急列車の時刻だけを記載しています。
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通常ダイヤでは日中でも毎時4本の特急が設定されているのですが…。
運休拡大により、毎時1本か2本の運行です。「しまかぜ」が入る10時台だけ3本。
14時台は特急が無く、13:40発~15:45発までの2時間は〝特急空白〟です。
土休日は、京都~近鉄奈良を結ぶ特急がほぼすべて運休となります。
京都~橿原神宮前を結ぶ特急も、だいぶん間引かれています。
平日ダイヤ (2月1日以降の平日。当分の間)
京都→大和西大寺方面ゆき 特急
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↑京都駅発、特急列車の時刻だけを記載しています。
平日は、日中の京都~近鉄奈良を結ぶ特急がほとんど運休に。そのぶん、運行本数は減少。
夕方以降(15:40発以降)は、最終まで、通常ダイヤの運行本数が維持されている。
一般列車(普通列車)の運休
京都線では、2月1日以降、平日深夜帯の新田辺~大和西大寺間で、各停1往復が運休に。
終電の繰り上げではなく、終電よりも前に走る列車が1往復ぶん運休になります。
ほかの線区でも、夜間を中心に一般列車の一部運休が実施されます。。
◇ ◇ ◇
どうなる?近鉄京都線の特急
近鉄は、特急列車のさらなる運休拡大に踏み切る。コロナ禍で人々の移動が抑えられ、旅客が減少し、鉄道会社も厳しい状況だ。緊急事態宣言の期間は2月7日までだが(延長の可能性もあり)、近鉄がこのタイミングで運休拡大を図るのは、宣言が解除されても当分は特急旅客の回復が望めないと読んでいるからだろう。なかでも、京都線では運休になる列車が多い。とりわけ、土休日ダイヤで運休の割合が高く、京都~大和西大寺間の特急列車は通常の3割程度まで間引かれる(=土休日の京都線では約7割の特急が運休する)。そういう状況がいつまで続くのか、見通せない。
一方で、沿線住民の私には、京都線では、通常ダイヤの特急運行本数が〝多過ぎる〟と感じられる。通勤利用が見込める朝夕の列車は別にして、昼間の列車については〝空席多数〟で運行されていることが多い。〔※私個人の感想です。私が日常、京都線の線路際で目の前を通り過ぎる特急列車を眺めて、窓越しに車内の様子を窺って「空席が多いなぁ」と感じることが多い、という話です〕 それはコロナ禍以前から長年見られてきた状況であり、「昼間の京都線には、こんな頻繁に特急が走らなくてもいいのではないか?」と、私は思う。
このたび実施される特急列車の一部運休は「当分の間」に限られる措置だけれど、京都線においては将来的な特急運行のあり方を考える機会にもなるのではないか--。