勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

ほおずき

2007-09-05 01:05:15 | Weblog
 
◇ ほおずき ◇

ほおずきが赤くなったくらいで
さわぐな
トチの実が落ちているくらいで
 かやつり草があったくらいで
さわぐな
私の中の子供たちよ

-星野富弘さん-

かやつり草

 地球が滅びるわけでもないのに、明日この世が終るわけでもないのに、何故そんなに急ぐ。僕の中の幼稚な子供が、理性を失って慌てふためく。そんな日があった、最近のこと。
 赤く色づいたほおずきも、7年もの長い年月、土の中でじっと耐え、ひと夏を鳴いてその命を終る蝉でさえ、時が来るのをじっと待っている。「待てば海路の日和あり」。悪天候も、いつかは晴れる。昨日はまた暑い日が戻った。僕にとってはうれしい日和。

 かやつり草を、久しぶりに見た。三角形の茎を両端から裂くと四角形になる。それを蚊帳に見立てた子供の頃の遊びを思い出す。僕の中の子供よ、あの日のように無邪気になれ。この僕も、愚かな自分をちょっと恥じて赤くなっている。