彼岸の入りだというのに、日本列島は猛暑が居座っているようだ。しかし草花は確実に秋を告げてくれる。山上憶良が詠んだ秋の七草は萩から始まるが、草かんむりに秋と書く萩は、秋の代表の花といえるだろう。春の彼岸の“ぼたんもち”も、秋には“おはぎ”という。
萩といえば、向島百花園の萩のトンネルが有名である。草花を自然のままに育てている百花園は、僕にとって宝の宝庫でもある。今日(20日)も暑さの中、早朝に出かけた。入り口には老人週間とある。
なんと、60歳以上は無料ではないか。しかし免許証のない僕は、年齢を証明するものがない。普段でも150円の入園料は安いが、老人といわれようが、こんな権利は履行してみたい。ものは試し、入り口で聞いてみた。「何年生れですか?」の質問に答えると簡単に通してくれた。ちょっと得した気分だ。しかし全然疑われないのも少し不満(笑)♪
萩のトンネルの中は、花を見るにはまだ少し早いが、ところどころにピンクの花が顔を出し、この暑さには涼しくなってちょうどいい。
入り口付近には、小さな花をつけた枝が風にゆれ、トンネルへの案内をしているかのよう。
他にもキハギという、淡い黄白色の花をつけた萩も見られたが、これは黄萩ではなく、木萩というそうだ。
園内は秋の花を愛でる人で賑わい、カメラを構える人、絵を描く人、吟行だろうか、ノートを手に歩く人々が行き交う。また、十五夜には月見の会も開かれる。四季を通して花を楽しむことができるが、向島百花園は特に秋が面白い。
園内は秋の花を愛でる人で賑わい、カメラを構える人、絵を描く人、吟行だろうか、ノートを手に歩く人々が行き交う。また、十五夜には月見の会も開かれる。四季を通して花を楽しむことができるが、向島百花園は特に秋が面白い。