勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

モラル

2007-09-29 00:21:26 | Weblog
僕 いい子になるから 迎えに来て!

 そういってお父さんに助けを求めて電話した17歳の若者が、『かわいがり』と称するリンチまがいの暴力で亡くなった。父親は「もう少し頑張れ」と言って励ましたことを悔やむ。

 父親の会見をテレビでリアルタイムで見た。信頼して預けたわが子が、傷だらけの遺体となって帰ってきた父親の、涙をこらえた言葉を聞きながら、胸が詰まった。

 八百長疑惑をはじめ、朝青龍問題、今回の暴行死問題。国技といわれ、財団法人として国の庇護のもとにある相撲協会。そのずさんな対応にも疑問を感じるが、これで成り立っていくのだろうか?

 7月に行われた名古屋場所前の新弟子検査では、史上初の応募者ゼロも記録した。『無理へん』に『げんこつ』と書いて『兄弟子』と読ませる世界と聞く。もしもわが子が、相撲好きで才能もあると思えたとしても、このような世界には入れたくない。

 朝青龍問題のとき、盛んに言われた「横綱としての品格」。手塩にかけて育てた子供を預かりながら、その子をビール瓶で殴り、兄弟子達に金属バットで殴るなどの暴行を加えさせ、死にいたらしめた親方。親方としてはもとより、人間としての品格やモラルはどこへ行ったのか?このような世界に、品格を求めること自体、無理なことだろう。

 高いモラルを持った自慢の友がいた。人格も品位もそして知性も、僕には過ぎた友だった。彼と話をしていると、自分もモラルの高い人間になれそうな気がした。人生にはいい出会いと、悪い出会いがある。モラルの高い人間と接することで、自分も向上させられる。この若者は、最悪の出会いをしてしまった。

僕 いい子になるから 迎えに来て・・・!