

グループリーグでは1勝1敗1分け・勝ち点4のG組3位で決勝トーナメント進出を果たしたサッカー女子日本代表(なでしこJAPAN)、準々決勝はB組1位の中国と対戦。今年に入って2度対戦し、東アジア選手権では日本、女子アジアカップでは中国が勝利して1勝1敗の五分。試合会場の地・秦皇島スタジアムは大アウェーの空気に包まれていました。
この日のスタメン
GK 1 福元美穂
DF 2 近賀ゆかり
DF 3 池田浩美
DF 4 岩清水梓
DF14 矢野喬子
MF 7 安藤梢
MF 8 宮間あや
MF10 沢穂希
MF15 阪口夢穂
FW11 大野忍
FW17 永里優季
スタメンはノルウェー戦と全く変わらず。2トップはいつものように永里と大野のコンビです。
試合開始から日本がチャンスを作ります。前半5分、大野が中盤からドリブルで仕掛け、ペナルティエリア手前でシュートを狙うがGKにセーブされます。8分には近賀がロングシュートを見せますが、GKにキャッチされます。そして15分、CKから宮間がクロス、これを澤が頭で合わせてゴール!日本が幸先よく先制点を挙げます!
先制された中国はハン・ドゥアンを中心に反撃を試みますが、日本守備陣が集中した守りで同点を許しません。21分、ハン・ドゥアンが左サイドでドリブル突破を見せますが、DFが阻止。23分にはリョウ・ファーナがペナルティエリア内に侵入し、ハン・ドゥアンにパスを出すもシュートを打たせず。25分、日本はFKのクリアボールを拾った大野がボレーを狙うも枠外、大野は27分にもループを狙うもゴールならず。31分、永里と大野のワンツーから永里がシュートを狙うもダメ、その前にハンドがあって警告が出されます。38分に永里がロングシュート、ボールは枠内を捉えたもののGKがセーブ。
前半終了間際、永里がトラップからシュートを放つもバーを越え、その後に安藤のシュートが相手DFに当たると、こぼれ球を永里が詰めて行くもゴールを奪えず。池田のバックパスがGK福元との息が合わず、あわやオウンゴールとなるミスでCK。そのCKをハン・ドゥアンがヘッド、最後はリー・ジエがシュートを放つもバーを越えました。中国は絶好の決定的場面を決められず前半終了。1-0と日本がリードして折り返します。
後半、日本は開始2分に永里がペナルティエリア手前でボールを受けると、シュートを打ってくるがGKにキャッチされます。3分、矢野が相手選手と接触して倒れるもピッチに復帰しますが、9分に柳田美幸と交代しました。中国は10分にチャン・インを下げてワン・ダンダン、12分にチャン・ナーを下げてロウ・ジャフェイを相次いで投入して同点を狙います。
14分からは再び日本ペースに。2度目のCKを岩清水が飛び込むもダメ、永里のフォローも相手にクリアされます。3度目は澤が合わせようとするもクリアされ、右サイドからのスローインから大野→澤→永里と繋いで、最後は宮間が頭で合わせようとするが判定はオフサイド。19分にはクリアミスを拾った永里がシュートを放つがバーを越える。25分、澤のパスを受けた近賀がシュートを放つも枠を捉えられません。28分にも永里のクロスに近賀が狙うも決められない。そして35分、大野と永里のワンツー→大野がペナルティエリア内で倒されるもノーファウル、こぼれ球を拾った永里のシュートが決まり日本2点目!
このまま完封負けするわけには行かない中国はパワープレーで1点を取り返そうとします。38分にはワン・ダンダンのミドル、40分にはスルーパスからハン・ドゥアンがシュートを放つも福元がセーブします。日本は丸山桂里奈、荒川恵理子と相次いで投入。丸山はドリブルを見せますが、シュートに持ち込めません。4分のロスタイムもなんとか守りきり試合終了!2-0で日本が中国を破り準決勝進出を果たしました!
ノルウェー戦での5得点の勢いが持続して中国に勝利!女子代表が五輪・W杯を通じで初めてのベスト4、男子を含めると1968年以来40年ぶりの五輪ベスト4進出です。今回も澤穂希にゴールが生まれれば、永里優季が五輪初ゴールを挙げました。澤さんはこの大会3得点目なんだそうです。それにGKの福元の好セーブもあって中国を完封、中国のエース・ハン・ドゥアンに何もさせなかったのは大きかったし、秦皇島に駆けつけた中国人サポーターを黙らせました。さあ次は準決勝!グループリーグで敗れたアメリカと18日に北京で再戦です。準決勝は鳥の巣(メインスタジアム)で試合をやるんでしょうか?ここまで来たからには悔いの無い試合、そしてメダルを獲ってほしいですね!なでしこJAPAN頑張って!




