日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

松中の300号も…。 ドローに終わりました。

2008年08月30日 | HAWKS

オリックスとの2連戦を1勝1敗で終えた福岡ソフトバンクホークスは、29日から埼玉西武ライオンズとの3連戦。現在首位独走の西武にどこまで差を縮められるのか、チームにとって最も重要な3連戦のスタートです。

第1ラウンドの先発はソフトバンクが杉内、西武は涌井という北京五輪代表同士の投げ合い。1回、杉内は西武打線を3者凡退に打ち取る完璧な滑り出しを見せると、その裏に1死から森本学、松中の連打で1死1,3塁と先制のチャンスを迎えましたが、小久保と松田が倒れて先制点を挙げることが出来ません。2回に杉内は先頭のブラゼルにヒットを許すと、G.G.佐藤を空振り三振に仕留めた際に高谷がパスボール、ブラゼルを3塁まで進めさせてしまいます。先制のピンチを招いた杉内でしたが、後続を抑えて無失点。
3回、試合が動き出します。杉内は先頭の細川にヒットを許すと、ボカチカの場面でバッテリー間のミスもあり無死2塁とまたも得点圏に走者を背負います。この後、ボカチカと片岡を連続三振に仕留めて2死とするも、栗山にあわや本塁打となるセンターフェンス直撃の2塁打で先制を許してしまいます。続く中島に四球を与え、ブラゼルに右中間を破るタイムリー2塁打で2点を追加され、この回3失点を喫しました。
反撃したいソフトバンク打線はその裏、1死から本多が相手のミスで2塁まで進むと、2死後松中が涌井の4球目のストレートをジャストミート!打球はライトスタンド中間まで突き刺さる2ラン本塁打!松中はこれで通算300号のメモリアルアーチ。試合も1点差に詰めました。この後小久保がヒット、松田死球で1,2塁と同点のチャンスとなりますが、大村が三振に倒れて3アウト。4回には1死から高谷が四球で出塁すると、荒金のセンター前ヒットで1死1,2塁。本多の場面で暴投もあって2,3塁と絶好のチャンス。本多に期待が集まりましたが、結果は捕手フライで2死。しかし、続く森本学がレフト前タイムリーを放って同点に。なおも2死1,3塁で松中が登場。松中はセンターへ大きな当たりでまたも本塁打かと思われましたが、距離が出ずセンターフライ。
5回、今度は西武がチャンスを迎えます。ボカチカが四球で出塁のあと、犠打で2塁に進み、栗山のセンター前ヒットで1,3塁。中島の四球で満塁。杉内にとって正念場を迎えましたが、ブラゼルを三振、G.G.佐藤をライトフライに打ち取って満塁のピンチを凌ぎきりました。
同点のまま試合は終盤に突入。7回、ソフトバンクは先頭の本多が内野安打で出塁、森本の犠打で2塁となり、松中と小久保がともに四球で出塁して1死満塁。この逆転のチャンスに松田が最悪の併殺打。満塁の絶好のチャンスをモノにすることが出来ませんでした。
杉内は6回から8回まで西武打線を3イニング連続で3者凡退に抑えます。9回、杉内は先頭の中村を遊撃ゴロで打ち取るはずが、遊撃手・森本学が弾いてしまいエラー。続く佐藤友亮にライト前ヒットを許して無死1,2塁。細川の犠打で1死2,3塁と勝ち越しのピンチを迎えますが、ボカチカを空振り三振に仕留めて2死、続く片岡の場面でセンターへ弾き返されますが、途中出場の辻武史がファインプレーで勝ち越し阻止!この好プレーでその裏の攻撃に弾みをつくかもしれませんでしたが、3者凡退に倒れて延長戦に突入。杉内は9回を投げ終えたところでお役ごめん。
10回、2番手の篠原が中島に右中間フェンス直撃の2塁打を浴びると、3番手の水田はG.G.佐藤に内野安打を許して2死1,3塁と勝ち越しのピンチ。しかし、中村を空振り三振に仕留めてゼロに抑えました。その裏に2死から松田がヒットで出塁しますが、辻が凡退してサヨナラならず。11回、4番手・柳瀬が1死から細川にレフトスタンド中段への勝ち越し本塁打を浴びて手痛い失点を喫すると、2死後片岡にヒットを許したところで降板。5番手・三瀬は暴投と四球で1死も取れず。6番手の佐藤誠は中島を2塁ゴロに打ち取って3アウトとしました。同点に追いつかなければその時点でソフトバンクの負けとなる11回裏、先頭の中西が三振で倒れて1死となりますが、続く高谷の代打・吉川元浩が西武3番手・グラマンの初球ストレートをジャストミート!打球はレフトスタンドへ突き刺さる嬉しいプロ初本塁打!プロ11年目、育成枠から這い上がってきた吉川の一振りで同点、試合は本当の最終回・12回まで続行。
そして12回、ソフトバンクは馬原が登場。その馬原は西武打線から2つの三振を奪って3者凡退。この時点で西武の勝利は消滅。さあ今度はサヨナラ勝ちするしかない。まず先頭の森本が、西武4番手・谷中からライト前ヒットで出塁。松中は3塁ゴロで倒れますが、森本は2塁進塁。途中出場の仲澤が1塁ゴロの間に3塁まで進み2死3塁。松田敬遠で1,3塁となって、辻の代打・金子が登場。ここで決めればヒーローとなるところでしたが、2塁ライナーでTHE END。同点に追いつきながらも結果は4-4、12回規定で引き分けに終わりました。


パシフィック・リーグ公式戦 2008/08/29(金)
ソフトバンク-西 武 20回戦
(ソフトバンク10勝9敗1分、ヤフードーム、18:01、32998人)
L 003 000 000 010  4
H 002 100 000 010  4
(延長十二回規定により引き分け)
【投手】
(西)涌井、小野寺、グラマン、谷中、星野、大沼-細川
(ソ)杉内、篠原、水田、柳瀬、三瀬、佐藤、馬原-高谷、山崎
【本塁打】
(西)細川14号ソロ(11回、柳瀬)
(ソ)松中23号2ラン(3回、涌井)、吉川1号ソロ(11回、グラマン)


ソフトバンクにとって今季初のドローとなりました。今季はサヨナラ勝ちが多いのでこの日もサヨナラ勝ちに期待していたんですが、あと一本が出ませんでした。なんだろう、これは勝ちに等しいのか負けに等しいのか…。この試合は松中の300号&吉川の1軍第1号というメモリアルアーチが飛び出しました。先発の杉内は、9回まで打者37人に対して139球、6安打・3失点・12奪三振という内容でした。国内で約1か月ぶりの先発はエースらしい投球を見せました。打線のほうは2ケタ安打、この日もスタメン入りした森本は5打数3安打1打点と頑張りました。
延長11回に同点弾を放った吉川選手は、97年に近鉄にドラフト4位で入団→2003年に巨人へトレード、2軍では主力として活躍してファーム打点王に輝くも、1軍ではパッとせず戦力外通告→ソフトバンクの入団テストに合格して育成枠で入団、2軍で結果を残し続けて7月31日に支配下選手登録決定。8月17日に1軍登録されると、28日のオリックス戦では2塁打で逆転勝利に貢献、そして29日にプロ初本塁打を放って現在に至るのでした。苦節11年でようやく花開いた吉川選手、本当に長くて苦しかったことでしょう。チームの救世主となれるかどうかは未知数ですが、今後の活躍に期待したいと思います。
西武との第1ラウンドはドロー、西武のマジックは21となり、ゲーム差は8のまま。30日の第2戦はホールトンと帆足が先発予定です。土曜日はデーゲームですよ。少しでも差を縮めておきたいんですけど…。


にほんブログ村 音楽ブログ パンク・ハードコアへ にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村 サッカーブログ 日本代表へ
にほんブログ村 野球ブログへ にほんブログ村 野球ブログ 福岡ソフトバンクホークスへ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする