大相撲大麻問題 北の湖理事長が辞任、露鵬と白露山は解雇

大相撲のロシア人力士・露鵬と白露山が大麻を使用していたという疑惑について、８日に両国国技館内にある日本相撲協会で再発防止検討委員会と緊急理事会が開かれ、北の湖理事長が辞任を表明、露鵬と白露山には解雇処分が下されました。

解雇された露鵬と白露山は、２日の尿検査で大麻の陽性反応が見られたため警視庁に事情聴取。検査機関に提出された尿サンプルを精密検査した結果、精密検査でも陽性反応が見られました。露鵬と白露山の両力士はともに「大麻は吸っていない」、「痛み止めの注射や薬を飲んでいた」と大麻吸引疑惑を否定していました。尿検査のA検体で反応が出た場合、B検体も受けなければならないのですが、露鵬の代理人が「再検査は希望しない」として拒否。これが決定打となったのかどうかはわかりませんが、再発防止委員会で大麻吸引が結論づいたとして、露鵬と白露山は８日付で解雇となりました。露鵬は解雇処分後、「絶対やってない。納得できない」と大麻を否定し続け、「新理事長になった武蔵川親方一派の陰謀だ。この世界はあまりに汚い」と武蔵川新理事長を批判するコメントがありました。
精密機関での分析によると、大麻成分の数値が露鵬が基準値の５倍、白露山は10倍だったそうです。大麻の数値の基準値がどれくらいなのか全く知らないのですが、数値からして見ると吸いすぎだと思います。大麻取締法では吸っただけの場合逮捕されませんが、所持していたら逮捕る。これは変だと思う人はたくさんいるでしょう。吸っただけでも大問題ですよ。所持だけでなく吸引しただけでも罰せられるよう、大麻取締法を改定してほしいくらいです。

日本相撲協会の理事長を辞任した北の湖親方は、辞めるタイミングが遅かった。なぜ今頃辞めるんだという感じですね。時津風部屋のリンチ事件、朝青龍のサッカー問題、若ノ鵬の大麻事件と様々な不祥事があっても辞職せず、弟子の白露山が大麻疑惑を持ちかけられた際には雲隠れしてサウナに行ってました。そりゃ親方たちがクーデターを起こしますよね。サウナに通う暇があったら、問題解決に奔走しろっつーの。新理事長には元三重ノ海の武蔵川親方が就任。横綱・武蔵丸、元大関・雅山、出島を育て上げて武蔵川部屋の黄金時代を築き上げた名親方が、相撲協会でのリーダーシップを発揮できるか？
この日は大麻取締法違反で逮捕された元幕内力士・若ノ鵬ことガグロエフ・ソスラン容疑者が、処分保留のまま釈放されました。ガグロエフさん（あえてこう言います）は、８月18日に大麻入りのたばこを所持していたとして警視庁に逮捕、容疑を認めていました。逮捕された後、解雇されて事実上の引退。師匠だった間垣親方は理事を辞任しました。釈放後の会見で、ガグロエフさんは無精ヒゲと髷ではない髪型で現れ、「相撲協会、北の湖（前）理事長、間垣親方、日本のみなさん、すいませんでした」と謝罪し、「相撲界に戻りたい」と復帰を主張していました。法務省のコメントでは、３か月以上相撲を取らない状態だと入国許可が取り消されます。ガグロエフさんがいくら復帰を訴えていても簡単に許すわけが無い、それに相撲界から永久追放された力士に手を差し延べる人がいるんでしょうか？このまま入国許可が取り消され、ロシアで第２の人生を歩むしかないですね。

大麻問題で揺れる大相撲は、14日に秋場所がスタートします。一部報道では貴乃花親方が秋場所の開催中止を言及したという情報がありましたが、通常通り15日間行われるのでしょうか？