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UEFAチャンピオンズリーグは、グループステージ第1節のE~H組8試合が行われ、セルティックはオールボーと対戦。アジアではAFCチャンピオンズリーグの準々決勝に浦和レッズとガンバ大阪が登場しました。
グループEにマンチェスター・ユナイテッド、ビジャレアルといった難敵と同組に入り、3大会連続で決勝トーナメントを目指すセルティックにとっては厳しい組み合わせとなりました。初戦はデンマーク王者・オールボーと対戦です。開始3分に右サイドからのFKを中村俊輔がクロスを入れますが、ゴールまでには至りません。対するオールボーは14分にFKを獲得すると、ヤコブセンが直接狙うも枠を捉えられず。15分にはロングボールからサガノフスキが抜け出して決定的な場面を迎えましたが、ボールは左に外れました。
この後、セルティックが押し気味で試合を進めていくのですが、ゴールネットを揺らすことが出来ず。25分過ぎにはオールボーの時間帯を迎えるも決定的場面が見当たらず。そして28分、セルティックはマロニーがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。これをロブソンが蹴りますが、オールボーGK・ザザの足に阻まれて失敗してしまいました。32分には左サイドからのFKから立て続けに押し込もうとするも、最後はサモラスが決められず。前半は両チーム無得点のまま終了。
後半もセルティックがチャンスを演じ続け、開始早々から決定的な場面もあれば、俊輔のCKからサモラスが頭で合わせるもGKに阻まれます。16分に右サイドのFKを俊輔が入れるも、ゴールには遠い結果に。22分、ペナルティエリア手前でロブソンが倒されて絶好のFKのチャンスを獲得。俊輔が直接狙うもGKの正面に阻まれました。25分にはスルーパスを出しますが、サモラスが合わせられず。31分にはサモラスがペナルティエリア内でドリブルを見せるもシュートが打ち切れず。そして33分、ブラウンのスルーパスを受けた俊輔がワンツーでラストパスして、ブラウンのゴールでセルティックが遂に先制かと思われましたが、判定はオフサイド。34分、ゴール正面でサモラスが倒されてFK。俊輔が左足で狙うもまたもGKのファインセーブに阻まれてゴールならず。最後まで試合を優位に進めたものの、結局0-0のスコアレスドローに終わりました。
重要な初戦で勝ち点1止まりに終わったセルティック。PK成功、オフサイドさえなかったら2-0で勝っていただけに、今回の試合は手痛く、負けに等しい引き分けだったに違いありません。ホームでは滅法強いセルティックなんですが、無得点で終わったことで地元サポーターは大ブーイングだったそうです。次戦は9月30日にアウェーでビジャレアルと対戦。苦手のアウェーで勝ち点3をゲットすれば、決勝トーナメントの道が開かれることでしょう。
グループEのもう1試合、マンチェスター・ユナイテッドVSビジャレアルは、クリスチアーノ・ロナウドが遂に復帰!しかし、両チームとも決定力を欠いてこちらもスコアレスドロー。E組は2試合とも0-0という結果に終わりました。これはもしかしたら、最終順位で波乱が待ち受けていそうな予感が…。出来ればマンUとセルティックが通過して欲しい!
その他の試合ですが、F組はリヨンVSフィオレンティーナは、前半にジラルディーノの2得点でフィオレンティーナがリードをしますが、後半にリヨンがピオキンとベンゼマのゴールで同点に追いついてドロー、ステアウア・ブクレシュティ(ルーマニア)VSバイエルン・ミュンヘンは1-0でバイエルンが勝ち点3をゲット!G組はFCポルトがトルコの雄・フェネルバフチェに3-1で快勝。EURO2008でスペイン代表を優勝に導き、フェネルバフチェの監督に就任したルイス・アラゴネス監督は初陣を飾れず。ディナモ・キエフVSアーセナルは、後半19分にイスマエル・バングラのゴールでホーム・キエフが先制するも、ロスタイム直前にアーセナルのウィリアム・ガラスの同点弾が決まり1-1でドロー。この結果、ポルトがG組首位となりました。H組はレアル・マドリードとユヴェントスが同組。その初戦、レアルはセルヒオ・ラモスとファン・ニステルローイのゴールで2-0でBATEボリソフに勝利。ユヴェントスはデルピエロが魅せてゼニト・サンクトペテルブルグに勝ちました。H組は全てのグループを通じて無風となりそうだ。
これで2日間に渡った開幕戦は全て終了。イングランド勢はチェルシーが完勝に対し、マンUとアーセナルは引き分けスタート。スペイン勢は3勝1分けと頑張りました。イタリア勢はインテルとユーヴェが白星を挙げましたが、ローマがまさかの敗戦を喫しました。ヨーロッパの頂点を決める戦いはまだ始まったばかり。決勝の地・ローマオリンピコスタジアムに進めるのはどのチームなのか?
その一方で、アジアではAFCチャンピオンズリーグの決勝トーナメント・準々決勝第1戦が行われていました。アデレードと対戦している鹿島アントラーズは、ホームで1-1で引き分けに終わりました。浦和レッズとガンバ大阪の結果はこんな結果でした。
まず前回王者の浦和レッズは、クウェートのアルカディシアと対戦。前半17分、アルカディシアの左サイドFKから、アル・イブラヒムに頭を合わせられて先制点を許してしまいます。追いつきたいレッズは24分、右サイドからのCKのこぼれ球を永井雄一郎が頭で前に送って、エジミウソンが押し込もうとするもGKにキャッチされます。29分にはロングボールからエジミウソンが落として、最後はポンテがシュートを放ちますが、GKに弾かれて同点ならず。同点ゴールの気配が漂う中迎えた33分、左サイドにいた永井が右サイドでドリブル→クロス、エジミウソンが足を伸ばして同点に追いつきます!
後半、レッズは6分に左サイドの相馬崇人のクロスにエジミウソンが合わせようとするも、アルカディシアGKが先にセーブします。対するアルカディシアは2分後、サナドのミドルが出るも枠を捉えられず。12分、アルカディシアのFKをベンアシュールが直接決めて勝ち越し。リードを許したレッズは、後半39分に堀之内聖がペナルティエリア内で相手を倒してしまいPKを献上、さらに2枚目の警告を受けて退場処分。浦和は残り時間を10人で戦わざるを得ない状態に。そしてPKはムタイリがきっちりと決めて3点目。2点差で万事休すかと思われましたが、ロスタイム直前に田中マルクス闘莉王が右サイドからペナルティエリア内に侵入し、こぼれ球をエジミウソンが右足で決めて1点を返します。しかし、あと1点が奪えず試合終了。2-3で初戦を落としました。
ここ最近白星から遠ざかっているガンバ大阪は、こちらも初戦はアウェーでシリアのアル・カラマと戦いました。開始早々、横浜Fマリノスから移籍したロニーがシュートを放つもダメ。7分、アルカラマはCKからアブドルダイムが押し込んで先制点を奪います。地元サポーターも大興奮!ガンバは立ち上がりで失点を許してしまい、この日も白星が奪えないのか?11分、ガンバは遠藤保仁のパスから橋本英郎がシュートを放ちますが、GK正面に阻まれます。18分には二川孝広がワンツーからシュートを打っていくも決められない。28分、アルカラマの選手がロングシュートを放っていくと、ボールはバーを直撃。こぼれ球も危険でしたが、ガンバ守備陣が守りました。34分、二川が中央でドリブル突破すると、ロニーが抜け出してシュートもオフサイド。前半終了間際に遠藤がFKを直接狙うもGKに弾かれてしまい、前半は1点を追いかける形で終了。
後半、ガンバは明神智和のミドルがロニーに当たると、ロニーが狙うも失敗。7分にはロニーのシュートが相手に当たり、こぼれたところに橋本が左足でシュートを放つもGKにキャッチされる。逆にアルカラマは9分に追加点の決定的な場面を迎えますが、ガンバGK・藤ヶ谷陽介がこれを阻止!ガンバは後半20分に播戸竜二と山崎雅人を一気に投入。23分に播戸がミドルを放つもGKにキャッチされます。25分、ガンバは右サイドからのCKを山口智が頭で合わせて同点!これで波に乗ったガンバは31分、山崎が中央で相手DFを3人交わすと、GKとの1対1の場面で冷静に決めて逆転!この後、アルカラマの反撃を許さず試合終了。2-1でガンバがアウェーで先勝しました!
浦和レッズにとってACL初戦となる試合、エジミウソンが2得点を奪うも、堀之内の退場などもあって3失点を喫しました。とはいえアウェーで2点を獲ったのはプラスになるでしょう。第2戦は埼玉スタジアムで対戦、1-0で勝てばアウェーゴール差で準決勝進出(2-1の場合も通過できると思うんですが…)、自力突破の場合は2-0、引き分けの場合は準々決勝敗退となります。第2戦は堀之内が出場停止、穴埋め役は誰が担当なのか?サポーターの後押しがあれば、逆転で準決勝進出出来るはずです。
そしてガンバ大阪は、実に11試合ぶりの公式戦勝利となりました。2ヶ月近く勝利から遠ざかっていただけに、選手達やサポーターも安堵していたことでしょう。この試合はGK・藤ヶ谷の好セーブもあれば、播戸と山崎の交代策がピタリと的中しました。播戸がスピードを生かしたプレーでチャンスを形成すれば、山崎は値千金の逆転ゴールを奪いました。第2戦はガンバのホーム・万博記念競技場で行われ、仮に0-1で敗れたとしても、アウェーゴールで準決勝進出となります。
というわけで、日本勢はガンバ大阪が勝利、鹿島アントラーズが引き分け、浦和レッズが敗戦と三者三様の結果に終わりました。準々決勝第2戦は9月24日に行われます。3クラブ全て準決勝にいけたら最高だけど、全滅だけは勘弁してください。
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