中国・広州から嬉しい知らせが届きました!広州アジア大会の男子サッカーに出場しているU-21日本代表(関塚ジャパン)が、25日に行われた決勝戦で、アラブ首長国連邦(UAE)を1-0で下して優勝を飾り、金メダルを獲得しました!日本代表がアジア大会で優勝したのはこれが初めてとなります。
25日のスタメン
GK 18 安藤駿介
DF 2 実藤友紀
DF 3 薗田淳
DF 5 比嘉祐介
DF 13 鈴木大輔
MF 7 山崎亮平
MF 8 山村和也(cap)
MF 10 水沼宏太
MF 15 東慶悟
MF 16 山口螢
FW 11 永井謙佑
どちらかが勝っても金メダルとなる今回の決勝戦は、序盤からUAEのペースで進みます。前半5分に右サイドからのFKをアル・カマリが合わせますが、ここはGKがキャッチします。9分にはアラブリがオーバーヘッドシュートを見せるも決まりません。対する日本は17分、永井が左サイドでドリブル突破した後、クリアのこぼれ球を水沼がつなぎ、最後は永井がシュートもGKの正面。前半24分、UAEの左サイドのFKをアル・ムサビが頭で合わせますが、GK安藤がファインセーブを見せる!日本は終盤にペースをつかみだし、35分に水沼のFK、43分には永井がシュートを放つもゴールネットを揺らすことができず、前半は両チーム無得点で折り返します。
後半立ち上がり、日本は大ピンチを迎えます。後半3分、UAEのアル・ムサビのクロス→アラブリのシュートがバーに直撃、更にその跳ね返ったボールが安藤の足に当たりもう一度バーに当たりますが、最後は安藤がキャッチ。あわや先制かと思われました。その後も5分にアルバローシ、13分にブラウシがシュートを放つも、ゴールネットを揺らすことができません。なかなかUAEの堅い守りを崩せない日本は、16分にロングパスに抜け出した永井がシュート性のクロスを上げるもGKにキャッチされます。19分過ぎにまたもUAEにチャンスを作られますが、日本DF陣がゴールを許しません。
両チーム無得点で迎えた後半29分、日本はセットプレーのチャンス。左CKをショートで繋ぐと、水沼のクロスボールが右でフリーになっていた実藤に渡り、これを受けた実藤が右足を振り抜いてゴール!均衡が破れて日本が先制点を奪います!1点を奪った日本はこの後も追加点を奪おうと攻めに出ますが、なかなか2点目が生まれません。UAEは残り10分で猛攻を仕掛け、後半36分にアルバローシのクロスに途中出場のアル・カシリがヘディングを見せるが、GKにキャッチされる。日本はロスタイムに相手CKのクリアからカウンターを仕掛け、永井→最後は山村がシュートを放つもGKの正面。そして4分間のロスタイムが過ぎてタイムアップ!実藤の1点を守り切った日本がUAEに勝利し、金メダルを手にしました。
サッカー日本代表はこれまでアジア大会で金メダルを獲得したことが無く、2002年の釜山大会での銀メダルが最高でした。今回の広州大会では史上初の金メダルという歴史的快挙を関塚JAPANが成し遂げました。中国人サポーターの大ブーイングもありましたが、結果的にはブーイングを黙らせてみせたって感じですかね。この快挙は2012年のロンドン五輪のアジア予選に繋がると思います。
関塚JAPANはJ1とJ2の控え選手&大学生が中心で、大会前の評価はイマイチでした。しかし、グループリーグの初戦の中国戦で3-0で快勝してから快進撃が始まり、その後のマレーシア、キルギス戦も勝利し、リーグ戦を3戦全勝で首位通過。そして決勝トーナメントでは、1回戦でインド相手に5得点の圧勝、準々決勝はタイに1-0、準決勝のイラン戦では、序盤に先制点を許すも、2点を奪って逆転勝ち。そして決勝のUAE戦では、押され気味の中で少ないチャンスを生かし勝利。7試合で17得点の攻撃力、1失点の堅守でアジアの頂点に立ちました。
エースの永井謙祐選手は、7試合で5得点を挙げて今大会の得点王。決勝戦では持ち前のスピードで相手DFを翻弄したんですが、ゴールは奪えませんでした。福岡大学の4年生で、Jリーグからのオファーも殺到しています。U-21のエースが来年どこのユニフォームでプレーするか気になりますね。
今年のアジア大会のサッカー競技は、女子部門でなでしこJAPANが宿敵の北朝鮮を破り、男子代表は7戦全勝の完全優勝で男女アベック優勝という日本サッカーにとっては最高の結果となりました。どちらも本当におめでとう~!日本サッカーの未来は明るいぞー。