29日の日本ハム戦は、一度は追いつきながらも勝ち越され、日ハムのエース・ダルビッシュ有の前に敗れ、日ハム戦の連勝が止まった福岡ソフトバンクホークス。まあ相手がダルビッシュだからしょうがないよね。ホークスは「優勝マジック3」でアウェー・西武ドームに乗り込み、30日から埼玉西武ライオンズとの3連戦。最近絶好調で、最下位から4位まで浮上し、CS進出を諦めていない西武を相手に、ホークスはこの3連戦で優勝を決められるのか?初戦となる30日の先発は、西武・西口文也、ソフトバンク・大隣憲司でした。
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1(遊)川宗則
2(二)本多雄一
3(左)内川聖一
4(三)松田宣浩
5(中)長谷川勇也
6(指)多村仁志
7(右)福田秀平
8(一)明石健志
9(捕)細川 亨
(投)大隣憲司
この日は5番と6番の打順を入れ替え、5番に長谷川が入り、6番・DHに多村が入りました。
ホークス先発の大隣は、初回に栗山と原拓也の西武1,2番を内野ゴロに打ち取ると、3番・中島を直球で空振り三振を奪い、3者凡退と上々な立ち上がりを見せます。2回はおかわり中村&フェルナンデスを続けて三振に仕留めるなど3者凡退。3回は下位打線を寄せ付けず、3回まで西武打線をパーフェクトに抑えて行きます。一方のホークス打線は、初回に内川が四球で出塁するも、松田が凡退。2回から4回までは西口の前に3イニング続けて3者凡退に抑えられ、なかなかヒットが出ません。
両チーム0-0で迎えた4回裏、ここまで完璧なピッチングを続けていた大隣は、先頭の栗山に死球を与えると、原拓也の犠打で1死2塁と得点圏に走者を背負います。先制のピンチで中島に高めのストレートを狙われ、左中間へのタイムリー2塁打で先制点を奪われてしまいます。なおも1死2塁で中村に直球を痛打され、右中間スタンドへの2ラン本塁打を浴び、さらに2点を失い、合わせて3失点…。
1点を追うホークスは、5回に長谷川と多村が倒れて2死となり、この回も西口の前に3者凡退に抑えられるのかと思われましたが、福田が西口の5球目のスライダーを振り抜き、ライトへの大きな当たりはそのままスタンドへ!福田のプロ入り初本塁打で1点を返します。6回には先頭の細川が2塁打を放つと、川崎犠打で1死3塁とし、本多のセンターへの犠牲フライでもう1点返して2-3と1点差に詰め寄ります。
7回、松田が右中間を破る2塁打を放って出塁すると、無死2塁で長谷川が送りバントを試みるも2球続けてファウル。バントが決まらず2ストライクと追い込まれた長谷川は、3球目の外角のストレートを合わせ、レフト線に落ちるタイムリーヒット。2塁から松田が生還し、3-3の同点に追い付きます。この後、多村の2塁打で無死2,3塁と一打逆転のチャンスを迎え、福田が西武2番手・岡本の3球目を弾き返し、1,2塁間を破るライト前タイムリー!3塁から長谷川生還で勝ち越し!ホークスは4連打で2点を奪い、4-3と逆転!
その後、7回裏に2番手の金澤、8回に3番手・ファルケンボーグが3者凡退に抑え、9回に4番手・馬原がランナーを出しながらも西武の反撃を抑えて試合終了。ホークスが3点差をひっくり返して逆転勝利を挙げました!
試合結果 パ・リーグ 2011/09/30(金)
西 武-ソフトバンク 21回戦
(ソフトバンク13勝5敗3分、西武ドーム、18:01、17154人)
H 000 011 200 4
L 000 300 000 3
【投手】
(ソ)大隣、金沢、ファルケンボーグ、馬原-細川
(西)西口、岡本篤、ミンチェ-上本、銀仁朗
【責任投手】
(勝)大隣8試合3勝
(S)馬原27試合1勝2敗16S
(敗)西口19試合9勝7敗
【本塁打】
(ソ)福田1号ソロ(5回、西口)
(西)中村44号2ラン(4回、大隣)
今回の試合、序盤は大隣投手と西口投手の投手戦となり、大隣投手が3回まで西武打線をパーフェクトに抑えましたが、4回に中村選手などのホームランで3失点。直後の5回に福田選手がチーム初安打となるホームラン。この一発で流れが変わり、6回に1点、7回に2点を奪って逆転。中継ぎ陣も完璧なリリーフを見せ、4-3で西武に勝利。先制されながらも試合をひっくり返したホークス、首位の意地と底力を見せました。
先発の大隣投手は、6回まで打者21人と対戦して87球を投じ、被安打2・6奪三振・1与四死球・3失点という内容でした。4回に先頭打者を出した事をきっかけに3失点を喫したけど、5回以降は再び3者凡退のピッチングで見事に立ち直り、味方が逆転したおかげで大隣投手に白星が転がり、今季3勝目をマークしました。これで3連勝と好調な大隣投手、CSでも好投を期待したいですね。
打線の方は、4回まで西口投手に無安打に抑えられましたが、5回以降8本のヒットが生まれました。この日は福田選手がヒーローとなり、5回に反撃の狼煙を挙げる一発を放つと、同点で迎えた7回の第3打席で決勝タイムリーを放ち、2安打2打点の大活躍。福田選手は最近打撃が好調で、28日には自身初の猛打賞でお立ち台に上がり、この日はプロ5年目で初ホームラン。ホームランボールはお母さんにプレゼントするんだそうです。いよっ、孝行息子!
一方、2位の日本ハムは、アウェー・QVCマリンフィールドで千葉ロッテと対戦。試合は陽岱鋼の先頭打者ホームラン、先発・斎藤佑樹の粘投で日ハムが4-2とリードをしていたのですが、6回以降にロッテが反撃を見せ、岡田選手のタイムリーで1点差にすると、7回に角中選手の犠牲フライで4-4の同点に追いきます。9回裏、ロッテは1死満塁とサヨナラのチャンスを迎え、角中選手が日ハムの守護神・武田久の初球を捉えてレフト前タイムリー!5-4でロッテがサヨナラ勝ちを収めました。
この結果、ホークスが西武に勝利し、日ハムがロッテに敗れたため、ホークスの優勝マジックが「1」となり、いよいよリーグ2連覇に王手をかけました!ついにここまで来たー!優勝の瞬間が楽しみになってきました!土曜日は優勝の瞬間&秋山監督の胴上げを見ようとホークスファンが西武ドームに殺到するでしょう。
優勝がかかる10月1日は、西武・岸孝之、ソフトバンク・岩嵜翔が予告先発です。大事な一戦で登板する岩嵜投手、さすがに緊張しているんだろうなあ。プレッシャーに押し潰されず、西武打線をしっかり抑えられるよう頑張ってほしい。胴上げ投手はやっぱり馬原投手が最有力でしょう。歓喜の瞬間まであと少し、勝って優勝を決めよう!