オリックスに連勝して3連戦勝ち越しが決まり、チームも7連勝とどうにも止まらない福岡ソフトバンクホークス。10日のオリックス戦に勝てば、同一カード3連勝、オリックス戦の勝ち越しで「セパ11球団勝ち越し」をいう偉業を達成します。歴史的快挙がかかった一戦は、ソフトバンクがホールトン、オリックスは寺原隼人が先発。18勝目を狙うホールトン、最多勝争いのためにもこの試合は落とせません。
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1(遊)川宗則
2(二)本多雄一
3(指)内川聖一
4(三)松田宣浩
5(中)長谷川勇也
6(左)福田秀平
7(右)柴原 洋
8(一)明石健志
9(捕)細川 亨
(投)ホールトン
この日は福田が6番に上がり、柴原が7番ライトでスタメン入りを果たしました。
1回、ホークス先発のホールトンが、オリックス先頭の坂口にヒットを許すと、2番・大引にもヒットを浴び、連打で無死1,2塁とピンチを背負います。後藤を遊撃フライ、T-岡田を三振に仕留めて2死とした後、バルディリスにカーブを捉えられ、ライトへの打球は右翼手・柴原のグラブを弾き、タイムリーヒット。坂口生還で先制点を許します。
1点ビハインドのホークスはその裏、本多の四球、内川のセンター前ヒット、オリックス先発・寺原の暴投で1死2,3塁とすると、長谷川の死球で2死満塁と絶好のチャンス。しかし、福田が投手ゴロに倒れて3者残塁。反撃のチャンスを生かしきれません。
2回、1死から明石がレフト前ヒットを放つと、細川の場面で2塁への盗塁を成功させます。2死後、川崎の四球で1,2塁となり、本多が初球を打ち上げるも、オリックス左翼手・T-岡田がスライディングキャッチできず。この間に明石がホームインして同点。打った本多は2塁へ。なおも2死2,3塁で内川が四球を選んで満塁となり、松田の押し出し四球で勝ち越し。続く長谷川がライト前タイムリーヒットを放ち1点を追加。これで寺原はKO。満塁のチャンスが続くホークスは、福田がオリ2番手・高宮の初球を弾き返すセンター前ヒット。内川と松田が生還してさらに2点追加。この回は3本のタイムリーで5点を奪い、5-1と試合をひっくり返しました。
3回もホークスが猛攻が見せます。明石と細川の連続ヒット、本多四球で1死満塁と3たび満塁のチャンスを迎えます。内川のバットに期待がかかるも、1塁ゴロ→明石本塁封殺。2死満塁となり、松田がまたも押し出し四球で6点目。続く長谷川がオリ3番手・比嘉の2球目の変化球を捉え、センターの頭上を越えるタイムリー3塁打。満塁のランナーが一気に生還して3点追加。この回は4点奪い、9-1と大きくリード。
大量援護を貰ったホールトンは、4回に2アウトから鈴木に内野安打&悪送球で2塁に進められるも、駿太(後藤駿太)を空振り三振に仕留めて無失点に抑えると、5回には後藤にヒットを許すもT-岡田をセンターフライ。5回まで毎回安打を許しながらも1点に抑え、6回にバルディリスをセンターフライ、イ・スンヨプをチェンジアップで空振り三振、そして赤田をセンターフライに打ち取りようやく初めての3者凡退。結局ホールトンは6回を投げ終えたところでマウンドを降りました。
その後、7回に2番手の吉川が駿太に2塁打を浴びるも後続を抑えて無失点。8回に3番手・藤田がクリーンナップに対して3四死球与えて無死満塁のピンチを招くも、スンヨプを投手ゴロ併殺打に打ち取り2アウト。しかし、藤田の後に登板した4番手・ブラゾバンが暴投を犯して1点を返されました。そして9回は5番手・金無英(キム・ムヨン)がオリックスの反撃を許さず試合終了。序盤の猛攻で勝負を決めたホークス、オリックスを3タテしました。
パ・リーグ 2011/10/10(月)
ソフトバンク-オリックス 23回戦
(ソフトバンク12勝10敗1分、ヤフードーム、13:00、35826人)
Bs 100 000 010 2
Sh 054 000 00x 9
【投手】
(オ)寺原、高宮、比嘉、阿南、木佐貫-鈴木、横山
(ソ)ホールトン、吉川、藤田、ブラゾバン、金-細川、山崎
【責任投手】
(勝)ホールトン25試合18勝6敗
(敗)寺原25試合12勝10敗
オリックスに3タテで8連勝!!この日は2回に5得点、3回に4得点、序盤だけで9得点を奪いました。試合も9-2でオリックスに快勝し、対戦成績も12勝10敗1分けとし、1試合を残して同カード勝ち越しを決めました。これでホークスはパリーグ全球団から勝ち越し、交流戦でもセリーグ6球団から勝ち越したので、セパ11球団勝ち越しの偉業達成!すげぇーー!全球団に勝ち越したのはプロ野球史上初の快挙となります。文句無しの「完全優勝」を決めたんだから、クライマックスシリーズや日本シリーズも行けるんじゃないの?
今回の先発・ホールトン投手は、6回まで25人の打者と対戦して87球を投じ、被安打7・6奪三振・無四球・1失点の内容で、今季18勝目をマーク。初回にいきなり連打を浴び、バルディリスのタイムリーで1点を失った後、2回から5回までヒットによる走者を出しながらも、しっかりと後続を退けました。パリーグ最多勝争いで楽天・田中投手に並んでトップタイ。秋山監督も「タイトルをとってほしい」と後押し。ホールトン投手は今季あと1試合登板予定だそうで、ここまで来たら19勝目を狙うしかないですよね。
打線は全体で9安打9得点。この日は長谷川選手が打のヒーローとなり、2回の第2打席で3点目のタイムリーを放つと、次の打席では走者一掃の3塁打。2打席連続タイムリーで4打点も叩き出しました。長谷川選手が凄かったのに対し、松田選手は2打席連続押し出し。2回も続けて押し出し四球の選手っています?
全球団勝ち越しの快挙を達成し、8連勝と勝ちまくる福岡ソフトバンクホークスは、13日に札幌ドームに乗りこんで北海道日本ハムファイターズと対戦。恐らくですが、和田毅とダルビッシュ有が登板すると思われます。「CSファイナルステージ前哨戦」に勝って9連勝、クライマックスシリーズにさらに弾みをつけられるでしょうか?