ロンドン五輪もいよいよ大詰め。大会16日目の11日は、女子バレーボールの3位決定戦が行われ、日本が韓国に3-0のストレートで下して銅メダルを獲得しました!日本女子代表がオリンピックでメダルを獲得したのは、1984年のロサンゼルス大会以来28年ぶりとなります。
韓国サーブで始まった第1セットは、日本が立ち上がりから4連続ポイントを奪いますが、韓国が徐々に点差を縮め、キム・ヨンギョンのスパイク、日本のミスで一旦は韓国が逆転。その後は一進一退の攻防となりますが、日本が終盤に3連続ポイントでセットポイントを奪うと、最後は迫田さおりのスパイクが決まり、日本が25-22で第1セットを制します。
続く第2セット、日本が序盤から5連続ポイント、1点返された後に3点追加し、一時は8-1と大きくリード。その後韓国が追い上げるも、日本が24-21でセットポイント。しかし、韓国は3連続ポイントでジュースに持ち込みます。それでも日本は迫田のスパイクで25点目、最後は相手のスパイクがアウトとなり、26-24で第2セットも日本が取り、メダルへ王手をかけました。
迎えた第3セット。後が無くなった韓国が主導権を握りますが、8-10と日本2点ビハインドの場面で、木村沙織の連続ポイントで10-10の同点に。その後日本が逆転すると、大友愛のサーブポイントで17-15と2点差に拡げると、荒木絵里香のスパイクで19-16と3点差と突き放しますが、韓国の3連続ポイントで19-19とまたも振り出しに。しかし、終盤に日本がポイントを重ね、韓国のブロックアウトで日本に24点目が入ってマッチポイント。そして迫田がスパイクを決めて25点目!第3セットは25-21、セットカウント3-0で韓国を破り、銅メダル決定!
「火の鳥NIPPON」、「真鍋JAPAN」ことバレー女子日本代表が、久々のメダルを手にしました。3位決定戦でアジアのライバル相手にストレート勝ち!この試合では、先発に起用された迫田さおり選手が、銅メダルを決定付けるバックアタックを含むチーム最多の23得点を挙げる活躍をみせました。土曜未明に男子サッカー代表が韓国に敗れてメダルを逃しましたが、女子バレー代表が男子サッカーの借りを返しました。
女子バレーはかつて、「東洋の魔女」の異名を誇り、東京五輪とモントリオール五輪で2度の金メダル、銀メダル2個、銅メダル1個を獲得し、長い間黄金時代が続いていました。しかし、ソウル五輪でのメダルなしをきっかけに低迷期に入り、アトランタで9位、シドニー五輪の出場権を逃したりとどん底に陥り、アテネと北京では2大会続けて5位入賞。
今回のロンドン五輪では、予選リーグを3位で通過。準々決勝の中国戦ではフルセットの末に勝利、準決勝のブラジル戦は0-3の完敗で決勝には進めず。韓国との銅メダルを賭けた一戦で勝利。7大会ぶりのメダル獲得で「東洋の魔女」復活を印象付けました。これを機に日本女子バレーの黄金時代が再び訪れるといいですね。